知る覚悟はあるか。
<映画『ブレードランナー 2049』より>
21世紀初め、アメリカのタイレル社は人間そっくりのネクサス型ロボットを開発。それらは“レプリカント”と呼ばれた。特にネクサス6型レプリカントは体力も敏捷さも人間に勝り、知力もそれを作った技術者に匹敵した。レプリカントは地球外基地の奴隷労働や他の惑星の探索などに使われていたが、ある時、反乱を起こして人間の敵に回った。地球に来たレプリカントを処分するために、ブレードランナー特捜班が組織された。_ロサンゼルス 2019年11月_
<映画『ブレードランナー ファイナル・カット版』より>
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・・それから30年後の物語♪
何を隠そう原作も含め不動のSF映画ベスト5内に入る大好きな作品ですけれども、
続編製作のニュースから待ちに待った『ブレードランナー 2049』
米国ではコケ気味?日本のメディアでテコ入れし過ぎ?とかステマは放といて笑、
自身の目で確かめて欲しい、是非!
最近の続編映画は前作を知らなくても楽しめる親切な作品も多いと思いますけど、
本作はハードボイルドのサイバーパンクなのでそんな生温かい配慮がありませんw
前作では相手がオンナでも背後からブッ放すのが若かりし頃のデッカードさん
女性ウケしないとかハードルが高そうとか囁かれちゃうのはその辺かも。。
でもそれが誤解であることは前作から鑑賞して頂ければわかってもらえますよう、
2つで充分ですよう、任せてくだs(脱線すんなw)
要素として愛とかテクノロジーだけに焦点を当てているわけではなくて、
アンドロイドの人間たらしめる尊厳について?
このまま文明社会がどのように進むのか、そこで暮らす人々の営みであるとか、
自然環境や建造物やコミュニケーションについて映像と音響も駆使されているー
SFもアニメもサブカルも『ブレードランナー』以前と以後では違いが大きい。
もし、既視感が強い印象を持たれるとしたらそれだけパクられてきたってこと
つまりエポック・メイキング♪
(お手本にされてきた作品?)
そんな画期的で影響力を与え続けてきた前作の続編が今回の“2049”なのです
我々の未来が、
暴かれようとしている。
<映画『ブレードランナー 2049』より>
初めから終わりまで前作オリジナルのテイストを完璧に踏襲しているんですよね、
演出や映像の輝度やカット、音の残響に至るまで随所にオマージュが垣間見れる〜
恐らく尺全体のBPM(1分間あたりの拍数)やテンポも不気味なほど一致するかも
それは取りも直さず本作は亜流ではなく正統な“続編”であり、
子が親に似るように、アンドロイドが人類を模写するように、
自らを生み出した者を倣いながら着実な進化を遂げてしまう。
前作と視聴者へのリスペクトを実感せずにいられない♪
監督は“ばかうけ”のドゥニ・ヴィルヌーヴですが本当に良い仕事をしてますネ
主演は『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリング、さらにお株が急上昇です
難役の“人もどき”を演じきり監督と同様でプレッシャーを見事に乗り越えました
ハリソン・フォードも健在だったしガフがまた折り紙を折ってくれたのも胸熱
それと『エクス・マキナ』にも登場してたチューリング(VK)テストが全自動化
本作でもビジュアル・アートから小道具に至るまでシド・ミードが参加してて、
氏は過去にボクも仕事で縁があった米国のインダストリアル・デザイナーさん
女性陣ではロビン・ライトが『ワンダー・ウーマン』に引き続き安定の強い女、
※Kにちょっかいを出そうとするところがまた肉食w
アナ・デ・アルマスとシルヴィア・フークスは初見ながら魅惑的で要チェック
平日のレイトショーで鑑賞したのですが意外にも結構埋まっていた印象ですよ、
年齢層も幅広く男女比もそう変わらず、けどカップルは少ないという不思議ww
謎は謎のままがいい。
<ハリソン・フォード談>
という割に、
過去の全バージョンを復習するまでもなく“謎”ではなくなっちゃったのが盲点
ただ、SF映画の歴史を刻む瞬間にボクたちは遭遇しているような気がします、
きっと前作がそうであったように時代が下るほど評価が高まっていくような。
まちだけん今回ばかりは可能な限り映画館での鑑賞をオススメしておきたい
SONY傘下の配給会社(コロンビア)から生み落とされたという点も誇らしい
パンフレットも超カッコイイ♪
ところで特筆しておきたいのが本作でもそうですが前作のサントラがヤバくて笑、
今でもたまに大音量で聴いてたりオタクDJネタで使ったりしています
夜の都市部でクルマなら空飛ぶパトカーのスピナーへ搭乗する気分にどっぷり、
徒歩ならレプリカント気分、寝る前ならタイレル社の機能的な寝具に早変わり
うっかり良い気分でフラフラ聴いてると職務質問されちゃうくらいの名盤ww
※経験者は語る。。
こんなに“近未来の臨場感”を味わえる映画そうそうない〜
それはそうと個人的な疑問で恐縮ではありますが、
ロボット=機械?アンドロイド=人工有機体?サイボーグ=身体部位の代替品?
みたいな定義の認識でいるんですけれども実際どうなんだr(知らんがな)
まぁそんなこと男の子には関係ないよ?
そう、レイチェルならね♪
(禁断だけにアップル製キボンヌ)
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ーーーーーーーーーー<キリトリ>ーーーーーーーーーーーー
おまけ
リドリー・スコット監督が描いた2019年のブレードランナーから本作の舞台2049年までの30年間に世界で何が起きたのか・・公式の前日譚が公開されています。ボクは2049の鑑賞後に観ましたが、衝撃的で興味深い内容とクオリティでした〜1話は日本のアニメ演出家・渡辺信一郎氏による2022年を描いており、2話はルーク・スコット監督で2036年、3話も同監督で2048年の出来事を題材としているようです。いずれも短編なので好奇心の趣くままお楽しみくださいませ♪
↓2022年
↓2036年
↓2048年