私は野に咲く雑草のように育った。

人と自然は共に生きてると教わってきた。

人と自然は、イコールなのだ。

<映画『フラワーショウ!』より>

 

 

アイルランドの純朴な森ガール?といったところでしょうか、

 

野草モチーフのデザインに夢中な女子のサクセス・ストーリーで実話とのことクローバー

 

100年程度の歴史しか無いものの権威だけはある英国のガーデニングショーに、

 

資金もコネもなくアイデアと行動力で保守的な園芸界の金メダルを目指すヒロイン!

 

かなり激しくオススメの作品です♪

(旅好きにもたまらない!)

 

ただ、実在する彼女がどんな人物なのかは掘り下げる気になりませんでしたけど、

 

この映画で描かれているのは自然を愛する情熱的な若者たちなんですよー

 

最近聞かなくなりましたが草食系っていうのとは当然ちょっと違うわけです笑

 

いわゆるフラワー・ムーブメントの渦中にあった団塊世代の親をもつ子供達で、

 

セカンド・サマー・オブ・ラブを90年代に経験してる第2次ベビーブーマー、

 

つまり筋金入りのヒッピーさん?

(架空の生物)

 

懐かしい初期のiMacなんかがチラッと出てくるのでその当時が舞台でしょう、

 

なのにヒロインの友達がBluetooth?のインカムで会話してたりが謎描写ですw

 

日本でも古くから愛されているサンザシ(原産は中国)が扱われるところからも、

 

オリエンタリズムから受けた“共生”という概念への傾倒と影響が暗に伺えます〜

 

もちろん園芸がお好きな方は多分に共感を得ることが叶う作品でありまして、

 

ヒロインが目指している造園技法は明らかに英国流のガーデニングではない。

 

イギリスに対するアイリッシュからの気概が溢れる小粋なアンサーって感じウインク

 

砂漠の緑化を証明したパトロン?の日本人女性にも興味が湧きました桜

 

※以下、個人的な海外経験によるスパイシーな見解です〜

 

依正不二。

<えしょうふに>

依(自然)と正(人)の関係は別々のものではなく、二にして二に成らずという仏教の法門

 

加えて色心不二とは肉体(物質)と心(意識)は別々ではないという意味ですが、

 

こうした教義体系から形成された文化圏で暮らすボクらには馴染み深い感覚乙女のトキメキ

 

アニミズム(精霊崇拝)などの土着信仰や一神教崇拝で暮らしてきた人々には、

 

“新しい風”と感じるみたい♪

 

ところがこの作品にはもう1つの顔が・・ちょっと言いづらいんですけど、

 

なんか声も図体も大きな薄っぺらい慈善団体さんのCMみたいなメッセージ?

 

“自然を守ってあげよう”なんて畏れ多い感覚でお金集めをするわけですよ。。

 

フラワーショウの仕組みそれ自体に疑問を抱き葛藤する青年はまだマシで。。

 

紛争や飢餓や難民や環境破壊の原因を促してきた張本人の方々が白々しく、

 

巧みに善意を利用して尻拭いまでさせる博愛主義の悦に浸ってもらってもネガーン

 

子供に街頭で募金までさせちゃうのは悪趣味じゃない?

(ホントのことは教えた?)

 

・・まぁ映画とは関係ないとこまで脱線してしまいましたけれどもw

 

そういう意味ではブルジョア志向の垢抜けないヒロインという設定に納得まじかるクラウン

 

そんなことをボヤ〜っと思いながら鑑賞した『フラワーショウ!』ですが、

 

サンザシの美しさをお茶の間で堪能できる貴重な作品でもあったわけです合格

 

旅も仕事も庭園も大好きなボクとしては感動でした♪