ひそひそ星 [DVD]ひそひそ星 [DVD]
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人類はあれから

何度となく大きな災害と

大きな失敗を繰り返した。

その度に人は減っていった。

宇宙は今、静かな平和に包まれている。

 

機械が宇宙を支配し、

人工知能を持ったロボットが全体の8割、

人間は2割になっている。

すでに宇宙全体で人間は、

滅びていく絶滅種と認定されている。

 

科学のほとんどは完結しているが、

人間は昔と同様、百年生きるのがせいぜいだ。

人間の人口は、宇宙の中でしだいに

消え入るローソクの火のようだ。

< 映画『ひそひそ星』より >

 

 

・・不気味なんですけどあせる

 

監督が園子温さんですねー

 

20代の頃に執筆して温めていた脚本を妻の神楽坂恵さん主演で映画化映画カチンコ

 

レトロフューチャー(郷愁的な未来)感あふれるSF作品に仕上がっています♪

 

全編を通して屋外のシーンは福島県の被災地で行われているようで、

 

荒廃した街並みを数少ない人類が居住する星々に擬えて描写されていきます。

 

そうですね・・とてもボクがブログで記事にできそうもない大好きな難解SF、

 

タルコフスキーの『惑星ソラリス』や『ストーカー』を彷彿とさせる良作合格

 

なにが共通してるかってセリフのほとんどが、

 

ささやきボイス♪

(ネムくなる〜)

 

空気の読めないアンドロイドや禍々しい宇宙船とか英語を話す異星人とか、

 

物質転送装置やシビュラ・システムや最新のアーハンやサイコガンとかね、

 

そういうものは何1つ登場しないSF映画なんですけれども笑、

 

ボクたちが未来へ届けたいものってなんだろう?

(全部ほしいです)

 

みたいなことを改めて考えさせてくれる貴重な作品だったのです♪

 

 

神楽坂恵さん演じる宅配ロボットや昭和の家屋みたいな宇宙船の人工知能、

 

そこで一緒に気長な宇宙の旅をしている気分で鑑賞すると自然に馴染めます〜

 

30デシベル以上の音を立てると死ぬ恐れがあるとされているニンゲンに、

 

彼女が惑星間の配送物を1つ1つ手渡ししていく物語なのですが、

 

科学が発達を尽くした未来でもなお人類が配達を待ち続ける物品とは何か・・

 

シュールですねぇ乙女のトキメキ

 

他人から見て特別なモノなんて無いけど受け取った当人たちにはサプライズ♪

 

それを機械的に遂行していく宅配ロボットに芽生える“新たな感情”、

 

自転車を走らせるシーンやクライマックスの走馬灯は邦画史に是非残したい!

 

さすが乾電池で動くモジュールを搭載した女性型アンドロイドは進んでます照れ

 

ところで最近、

 

音楽をわざわざレコードやカセットで聴く人々が増え続けているとのことで、

 

あまり物事の新しいとか古いとか気にしない無頓着なボクは共鳴しちゃうかな音譜

 

他にも、スマホ世代の中学生が公衆電話の存在を初めて知り、

 

これイイじゃん安いし!って再評価したという驚きのニュースもありましたw

 

そんなんで良いよね♪

(タブレット中毒のくせに)

 

比べるものではないかも知れないけれど、

 

LINEのメッセよりも直筆の手紙をいつまでも大事にしまっていたり、

 

3Dプリンターでは宿りそうもない折り鶴からの思いやりだったり、

 

宅配のお兄さんがドローンよりも汗をかいてイイ笑顔を見せてたり、

 

時代によって“手段”は変化を続けても失いたくないものって普遍的。

 

“目的”って人それぞれなのに時代がループしても大切なものは同じ?

 

そんなことボンヤリ考えながらコンプリートした101分でしたが、

 

みなさんのお届けものは何ですか♪

 

 

 

↓Adidasの非公式CM!ボクのなかでリンクしちゃった動画です〜