知っていますか?

 

愛する人の好きな色、好きな季節、そして好きな本。

 

それが親子でも夫婦でも恋人でも、

 

長く一緒に過ごしていると変化もするし、実は忘れちゃってたり?笑

 

生き甲斐を失った男アーサーが“理想の死に場所”として選んだ“富士の樹海”。

 

それで入国されてもなぁ。。

(こらこらこら)

 

アーサーは森の深淵で遭遇した1人の日本人タクミを見放すことができない。

 

生きて帰りたいという彼の願いを受けてか、または自身に残る生への未練か。

 

奇妙な2人の脱出劇から邂逅した愛する者への想い・・

 

それは樹海のように謎めきながらも、

 

深く繋がりあっていたのです♪

 

※以下ちょっぴりネタバレあります

 

とても静粛だけど胸に突き刺さる確かなものを見つけてしまう作品!

 

カンヌではブーイングまで起きたという不名誉なニュースもありましたが、

 

ボクは逆にそういう反応は意外だしガッカリですね〜

 

やっぱり日本人のメンタリティに切迫した物語なので難しかったのかな?笑

 

いわゆる単純にオカルトやホラーのワクに収めてしまうことが憚れる、

 

目に見えなくなってしまった存在や死生観と真摯に向き合うということ。

 

消えて無くなるのとは違う。

(ちょっとわかんない)

 

『コンタクト』『インターステラー』のマシュー・マコノヒーが演じるアーサー、

 

その妻ジョーンに『マルホランド・ドライブ』『ザ・リング』のナオミ・ワッツ、

 

そこへタクミ演じる渡辺謙さんですから競演の磁場が樹海並みに熱く乱れますメラメラ

 

監督は『ドラッグストア・カウボーイ』『エレファント』のガス・ヴァン・サント!

 

撮影現場ではトンデモJAPAN!な描写にならないよう渡辺謙さんも奮闘したとか映画

 

役者も監督もオスカー級なのに・・

(だから何なのさ?)

 

もう少し高く評価されても良いんじゃないかな〜

 

樹海を彷徨うことは妻との愛を手繰り寄せていく行為のメタファーであって、

 

好きな色と季節と本、募っていくタクミの謎、足りない毛糸玉、美しい花の意味。

 

あの傷跡から察するにタクミは既に事切れている存在であったとも想像できるし、

 

“死者の通り道”である樹海で夫アーサーへアクセスする妻ジョーンの憑依とか?

 

きっとグレーテル(妻)はハンサムなヘンゼル(夫)を愛していたのでしょう涙しょぼん

 

少ない登場人物の激情的な会話や表情を汲み取ればコンパスなんていらない、

 

とてもセンシティブな良作ではないかと思うわけですアップ

 

ちなみに同じくハリウッド作品で小澤征悦さんが出演した『JUKAI 樹海』。

 

そちらは『ハンガー・ゲーム』(3〜4)の脇を務めたナタリー・ドーマー主演、

 

個人的に好きな女優さんなのでドン!グシャ!ギャー!のB級でも楽しかったにひひ

 

かつて井川遥さんが出演したオムニバス邦画『樹の海』もキライじゃないです〜

 

ところが今回オススメする『追憶の森』は、

 

じゎじゎくる感動作。

 

決して怖い映画ではありませんー

 

先発つ者の順番は誰にもわからない、自分かも知れない。

 

愛する人といつまで一緒に過ごせるかもわからないけれど、

 

もっともっと大切に生きたい気持ちになりました♪