アウトブレイク[1995年アメリカ] | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

世界的にこのような状況なので、書店ではカミュの『ペスト』やデフォーの『ペスト』が平積みされ、TSUTAYAでもパンデミック等を扱っている作品が目立つところに置かれているような気がします。そして、観たくなります。

先日、韓国映画の『新感染』を観ましたが、それより前に『アウトブレイク』も観ていました。アフリカ・ザイール(だったと思う)を起源とするモターバ・ウイルスで人がどんどん死んでいき、その感染拡大と戦うのが軍の感染症医学研究所に属する主人公ダスティン・ホフマンです。彼はそのウイルスの真相と治療行き着くのですが邪魔に入るのが陸軍の上層部。実はこの上層部である曲者マクリントック中将(少将だったかもしれない)が、『バックドラフト』で連続放火魔を演じたドナルド・サザーランドなのです。同じ俳優とは思えないくらいの憎たらしさでした。最後はダスティン・ホフマンとマクリントックに挟まれる中間管理職(いやもっと偉いと思うが)のモーガン・フリーマン演じる准将の英断によってアメリカは救われます。野生動物(お猿)を連れてきちゃった男により持ち込まれたウイルス、死にゆく人、手放されたお猿をかわいがる少女を使って、その宿主のお猿を捕獲しようとする陸軍…最後は軍規違反により射殺されそうになるダスティン・ホフマン。実に見応えがありました。

 

個人的には主人公とともにこの感染症と戦う元妻が軍の追っ手から主人公ダスティン・ホフマンを匿うシーンがツボでした。

 

「ダニエルズ中佐(ダスティン・ホフマン)はどこだ!?」

「ええ、あっちの背の高い男よ」

 

たしかにダスティン・ホフマンはアメリカ人にしてはかなりの短躯です。調べたら、167cm。我らが西巻賢二と同じくらいです。そのダスティン・ホフマンももう80代というのに驚きました。1937年生まれ…森喜朗オリパラ委員長と同い年です。共演のモーガン・フリーマンもそうです。これは意外でした。

彼の代表作はおそらく『卒業』と『レインマン』でしょう。ただ私はいずれも観たことがありません。初めて観たのは『ファミリービジネス』でした。三世代で営む泥棒稼業の映画ですが、昨年逝去した名優ショーン・コネリーの息子を演じたのがダスティン・ホフマンでした。えらく鼻が特徴的な俳優さんだなぁと思ったものです。ただ、その存在感だけで観るものを惹きつけるのも彼の特徴の一つかもしれません。