…結局私はセンター試験を3度も受ける事になりました。しかも進学したのはセンター無関係の私立大学でした。
なお1993年に現役で臨んだセンター試験の結果は惨憺たるもので、むしろ試験後の小和田邸ツアーのほうを楽しみました。当時は皇太子のご婚礼で日本中が沸いていました。
都立小山台高校が21世紀枠でセンバツ初出場を決めたという報を受けた時、思い出したのは1993年のあの頃でした。
やはり都立出身としては、どの都立でも応援してしまいます。しかもこの高校、むちゃくちゃ入るのが難しいらしいです。文武両道の球児たちの戦は、いきなりの初日でした。さて…
◇◆◇
0-11で敗れます。
相手は岡田貴弘選手(現オリックス)、山田哲人選手(現ヤクルト)を輩出した大阪の履正社高校、しかも先発の溝田投手は9回一死までノーヒットピッチングだったそうです。そこで代打に出た小山台の選手が執念のポテンヒット(内野安打)を放ち、なんとか一矢を報いた形。都立にとって、甲子園は険しい舞台です。
しかし胸を張って帰ってきてほしいと思います。先発の伊藤投手は9被安打10四球と制球を乱し、かつグランドスラムをも許すという激しいものでしたが完投。しかも5回までは三振8つを奪うという力投を見せてくれました(いや、見てないけど…)。この伊藤投手はしっかり勉強して小山台に入り野球部の門を叩いたのですが、小山台の監督が伊藤投手を素晴らしい投手であると知ったのは、対戦相手の監督からだったそうです。
「ものすごい投手が入ってきましたね!」
「え、そぉなの?」
「は?知らんのですか!?中学トップクラスのあの伊藤くんですよ!?」
「…マジか!?」
そんな感じだったそうです。
都立が今年も、夏の都大会を盛り上げてくれそうです。東の小山台、城東、雪谷。西の日野、片倉。
強豪私立をぶった切って再び甲子園に戻ってきてほしいと思います。
少なくともかけがえのない経験となった0-11。そう思います。

にほんブログ村
お気に召されましたらクリックお願いします(執筆の励みになります♪)