昨日、Amazon prime Videoで

川っぺりムコリッタ

をみました

松ケン好きだし
満島ひかり好きだし
と、詳しい内容も知らずに
見たのですが

「これかもしれない」

と、気づきがありまして
記しておきたいと思います




遺骨との向き合い方について、です



娘の遺骨を手元に置いています

包んでいる布を季節ごとに変えるとき、蓋を開けて撫でたりします


このままで良いとは思っていなくて
壺の中から
広い世界へ解き放ってあげたいと思っています

手放す決心と
納得のいくやり方が
まだ掴めていないのです





映画の中で
三人の遺骨の話がありました


ひとつは
満島ひかりさん演じる夫を亡くした女性が

ガラスの壺の中に
いくつかの骨(夫さんのね)
をしまってあって
その一つを取り出して

愛おしそうに唇に押し当て
恍惚の表情で
コリッと少し食べるのです

私は食べないけれど
決して、理解できない、という気持ちにはならなくて
こういうことも有りだよなぁ
と思いました



ふたつめは
笹野高史さん演じる花火師が
先だった奥さんの遺骨を
粉にして
花火の中に仕込んで
夜空に打ち上げた、という話です

少しずつ、乳鉢で奥さんの遺骨を粉にする時間が
とても良い時間だったと。




3つめは
松山ケンイチ演じる主人公の話です
縁の薄かった顔も覚えていない父親の遺骨を役所から引き取り
墓もなくお金もなく
やり場に困っていたところ

花火師の話を聞いて
自分も粉にして撒こう、と
外で砕き始めます

映画の初めは
孤独な主人公が

映画の終わりには
ハイツ ムコリッタの住人たちと一列になって
父親の遺骨を風に撒きながら
手作りの葬送行列をするシーンで幕が降ります



想像してみました
娘の遺骨を心を込めて
少しずつ白いパウダーにして
綺麗な海に
優しい風に
舞うように軽やかに
自然の中に返してあげたい


これならできるかな

これかもしれない

少し前に進めそうなヒントをもらえた映画でした











本当にできるかは

まだまだ、わかりません


おねいちゃん、ごめん

もう少し待っててね