6/8 「カワイクなくちゃいけないリユウ」2回目観劇 | Rain Forest

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3日ぶん観劇日記がたまってしまったので怒涛の更新。

金曜日は良大の4人会話劇2回目。
アメリカの戯曲が原作で2組の男女カップルの物語なんだけど、良大演じるお人よしで不器用な主人公グレッグが他の3人に振り回される話…ってところかな、簡単に言うと。

この説明だとグレッグが可哀想~と感情移入しそうだけど、というかそういう人が(特に良大ファンなら)大半だと思うけど、私は違った。
冒頭にグレッグとステッフのケンカシーンがあり、ステッフの怒り狂いっぷりが凄くて最初は引くんだけど、やり取りをずーっと見てると、何故ステッフがグレッグに対してあんなに怒るのかがよくわかってくるんですよ。

怒ったそもそもの理由は、グレッグが友達ケントとの会話でステッフの事を「(最近職場に入った可愛い女の子と比べたら)ステッフの顔は並だ」と言ってたのをステッフの親友カーリーが聞いて自分におしえてくれた、と。
自分の顔を「カワイイ」と言ってくれず「並」と評した事にブチ切れたわけです。

ええと、この事自体は自分は割とどうでもいい(笑)。
ステッフに共感したのは、その後。
それを怒ったステッフに対するグレッグの態度が実に不誠実だった。
謝ろうとせず、ただひたすらステッフをなだめようとするだけ。
そうこられたら、そりゃあ余計にムカツクに決まってるでしょー。

まずステッフが怒ってるのは傷ついたからであって、傷つけた自覚がグレッグにないというのが始末悪い。だから謝罪の言葉が出てこない。
何故怒っているのか相手の気持ちになって考えてみればいいのに、ひたすら「落ち着け落ち着けそうじゃないよ」とステッフをなだめすかそうとする→その場をなんとかおさめたいという気持ちがすけて見える。相手に対する誠意がない!

私、こういうケンカを自分がよくするのでステッフの怒る気持ちがすっごくよくわかって、見ながらずっとグレッグに腹立ててましたよー。良大なのにw

しかも再会した時も、グレッグ「君が望むならもう一度謝ってもいい」とか、とんでもない台詞吐きましたからねー。
いやアンタ、ちゃんと謝ってなかったでしょ?だいだい「君が望むなら」ってどういう謝罪よ?

この後もグレッグは友人ケントとその恋人カーリーのゴタゴタに巻き込まれたりで終始災難なんですが、「グレッグが可哀想」なのってほとんど自分の性格から引き起こした、いわば身から出たサビなんですよね。

でも最後に結局ステッフは別の男の元に行き、友人ケントともほぼ絶縁という形になり、グレッグは一人になって「僕も少しは成長した」と独白します。
その時に「今回の事で、相手の気持ちになって考えるという事を知った」と言ってたのを聞いて心から「ああ、よかった」と思いました。
それを一番求めていたんだよねー。

人の感想で「ひたすらグレッグが可哀想」と言ってたのがあって、まあそういう見方もあるのかもしれないけど、私には「ひたすらグレッグがダメ男」としか思えなくってね。

それで良大も「グレッグは不幸ですよねー」とか言ってたらどうしようかと思ったけど、金曜のアフタートークで良大とケント役の植原くんが「グレッグはダメなやつだよね」「ステッフ可哀想だよ」とちゃんと言っててくれたので安心しましたw

…で、ここまで散々グレッグに悪態つきましたが、ちゃんと「だめんず」認識したうえで見たらカワイイやつでもあり、「不器用で言いたいことが上手く言えないんだな」という事も2回目の観劇ではわかりました。

そしてここまで舞台を見ていて登場人物にああだこうだ言いたくなるのも滅多にない事だったので「これはいい脚本だったという事なんだろうな」と思わされたわけです。
人物描写がリアルでなおかつ自分が共感できるキャラクターがいると、お芝居に深く入り込んでしまいますね。
うん、観てて疲れたけど、いい舞台でした!!
東京千秋楽お疲れ様でした♪