この度、ようやく健康的な森づくりの認定ガイドライン(トライアル版)をリリースいたしました。
当協会は「街と森とをつなぐ」ための組織として2022年7月に発足いたしましたが、約1年半を経て、やっと活動の軸となるツールを準備することができました。
協会では当初、CO2の固定化に着目し、小規模森林向けの民間クレジットを組成しようと考えていました。しかし、Jクレジットのロジックを分析していく中で、「こうしたスキームは小規模森林には向かない」という結論に至りました。
森林の価値の大半は土壌保全と水源涵養です。歴史的・文化的な側面も併せ持つことも多いです。地域の人にとっての憩いの場としての価値も大きいでしょう。それに比べ、小規模な森が固定化するCO2はあまりにも小さいのです。
そこで、協会は「健康的な森づくり」を全般的に支援する方向に舵を切りました。森にとって良い取り組みであれば、どのようなものであっても積極的に認定し、街とのつながりを作っていこうと思います。
例えば、次のような取り組みを認定します。
1、里山・里地の保全活動
2、鎮守の森・水源地の保全活動
3、特定の在来生物の保護活動
4、鳥獣による森林被害への対策
5、森の資源を生かす活動
6、森に関する教育・体験活動
7、その他、森と街とのつながりを育む様々な活動
ご覧いただければわかるように、森に関わるほとんどすべての活動は網羅しています。良いと思う活動は認定を通じて街にご紹介し、街の側の参加や支援を得るきっかけを提供していきたいと思います。