【SAPIX】中学入試分析会その2
今年もやってきました各塾の入試分析会。
日能研だとオンザロードとしてオンサイト・オフサイトで開催されますが…
首都圏では有名なSAPIXさんの入試分析会情報を。
3/21日15時から動画配信が来ました。
総括1本(28分)、4教科ごとの解説(18~25分)
総括は以下のようなトピックでした。
珍しい話で言うと、随分幅広い学校を分析されるんだな?と。
合格実績だけじゃなく、進学実績も結構だされてたのも印象的でした。
ー大体どこもやってる過去5年の児童数と初日受験者数から算出する中学受験率
(24年は170,285人中17,975人受験率10.6%)
ー最難関9校(灘、甲陽、神女、東大寺、西大和、星光、四天王寺、洛南、洛星)の過去10年の受験者総数推移
星光は高校無償化あったのに予想外の減少だったが、来年増える予想
神女も宇宙飛行士ネタで来年は増える予想
ー難関7校(高槻、須磨、夙川、六甲、帝塚山、清風南海、神大附属)の過去6年の受験者総数推移
高槻かなり激化。第一志望も増えて、最難関入れてもいいかも?って位難化してる
清風南海は無償化の影響を受けて、激増
ー難関校②14校(大阪女学院、大阪桐蔭、大谷、開明、金襴千里、神戸海星、親和、三田学園、清風、滝川、奈良学園、白陵、雲雀ケ丘、明星)の過去4年の受験者総数推移
開明も大学進学実績もあり人気化
滝川も共学化で増加
ー大学附属系属校17校(関大一中、関大中等部、関大北陽、関学、関学千里国際、啓明学院、帝塚山、同志社、同志社香里、同志社女子、同志社国際、立命館、京産大附属、近大附属、甲南、甲南女子、龍谷附属平安)の過去4年の受験者総数推移
固定ファンがいるので、余り増減しないが、その中では関大が増え、関学が減ったが、これは隔年現象と思われる。
ーSapix生の受験動向
1月の前受は減っている(20年42.7%->24年22.9%)が、
12月は増えてる。(20年25.4%->24年68.6%)(コロナ警戒?)
平均受験者数4.07校数
(1日目、2日目それぞれ午前午後で何回受けたか割合は
1回3.6%、2回18.1%、3回42.2%、4回36.1%)
ー24年関西4校舎合格実績(カッコ内は関西進学実績。そもそも関東志望でそちらに進学した生徒もいる)
男子57名(50名)、女子32名(30名)
灘9(9)、甲陽13(12)、神女9(9)、洛南6(2)、東大寺8(2)
西大和5(2)、星光3(1)、四天王寺6(4)、洛星3(3)
高槻25(6)、須磨9(0)、神大附属7(2)、帝塚山15(0)、清風南海10(2)、六甲10(6)
算数解説
へぇっと思ったのが、
既に難易度上げる、それ専用の解法を開発みたいな難化は
算数として限界に達してきてる。
(これ以上は数学の領域になってしまう)
これを受けて近年各校は以下のような対応で難易度を上げてる。
1.丁寧かつ慎重な処理が必要
2.状況整理に手間がかかる
更に今年の注目ポイント
1.文章の読解力が必要
表面的な問題設定で解法を決めつけない
2.その場での状況把握
解き始める前に図をかいて全体像を把握しないといきなり計算しても解けない
理科解説
へぇっと思ったのが、
10年前までは出題を意地悪にしたり、ただただ計算の速い子が勝つような問題が多かった。
ここ数年で上記のような計算問題は減少、知識問題は増加、リード文が長文化し、子供側によりそう出題が増えた。
→が、知識問題といっても、丸暗記では歯が立たないものも増えている。
「カレーを作るのに、豚肉、人参、玉ねぎ、ジャガイモを炒めます。何故ジャガイモが一番最後なのか?」
「コロナが二類から五類になった結果、他の感染症が増えた、どうやって免疫力を上げるか?」
大人なら簡単に答えられるが、子供には厳しい問題が増えた。
算数と理科の傾向解説が他塾には無い感じで中々面白かったです。