ラップにおけるかぶせ | MACHEE DEFのザ・ぶろぐ  オトノ葉Entertainment

ラップにおけるかぶせ

ジャンルを問わず、ボーカルレコーディングにおいて

よくとられる手法の一つに「被せ」というものがあります

この「被せ」というのは、その名の通りメインのボーカルに

重ねて録るボーカルを指す言葉ですが

ことラップミュージックにおける「被せ」というのは他ジャンルのそれよりも

自由な発想で用いられ、多用されている手法の一つであるように思います

早速、具体的に曲を聴きながら解説していきます



今回は自分の曲になってしまって大変申し訳ない・・w

ただ「被せ」というものを解説する上で

一番解説し易いのはやはりどうしても自分の曲という事になってしまう

そこだけはどうかご理解いただきたい

さて、0:34辺りから僕のラップが始まるわけですが

わかり易く、被せている箇所にアンダーラインを引いて解説していこうと思います

やれ何だかんだほれ!こんな世相も  粋に生きてけんなやっぱ江戸っ子

入り口はインパクトが欲しかったので全被せで

ただし自分の声で被せるのではなく、メンバーの大地に被せてもらいました

遠慮ねぇ洒落っ気茶目っ気  歳だからダメってなねぇぜ

再び大地に被せてもらう

ただし一行目とは声色を変えてファルセット(裏声)で被せてもらいました

人生華やかにしてナンボ__  夢買ってんだろサマージャンボ__

ナンボ、ジャンボ、それぞれの後に半拍ずらしてボー!という被せ

自分はこれをお手製ディレイと呼んでいますが

これは僕が好きなラッパーGREG NICEがよくやる手法です

暗い顔つきもうやめ!  酸いも甘いも飲み込んだれ

さらけ出す自分のステータス  それこそオリジナルフレイバ~♪

運気到来  It'sハイカラビューティホーライフ!!


後半は普通に韻のところを被せるという、

ラップの被せ方で一番オーソドックスなパターン

しかし、これもどの程度被せるのが気持ち良いのか

正解を探りながら録っていき

この曲の場合は最終的にこのようなカタチで落ち着きました



といったように

ラップの被せ方には色々な選択肢、アイデアが用いられます

アーティスト、曲によってはメインを全被せ(ダブル、つまり2本)で録って

さらにハモリを1本、もしくは部分的に被せるボーカルを1本

という構成をとったり

はたまたメインは1本で真ん中に配置し、

韻のところ(強調したいところ)の被せを2本録って

それらをそれぞれ左右に振る

なんて手法をとっている曲もあったりします

つまりラップミュージックにおける被せは

実に多種多様であり、言ってしまえばアイデア勝負でもあるのです

だからこそ、そこに着目して曲を聞いてみると

新たな発見があったりもします



ちなみにK.U.F.U./RhymesterのMUMMY-Dバースは

歌詞の中でも言及されている通りダブル(被せ)ナシという、

ある意味今回の話の逆転の発想とも言えるアイデアでラップをかましているわけですが

メイン一本だけという手法をとる事で

被せのあるラップにはない、独特の緊張感が生まれています

1:36辺りからMUMMY-D氏のバース
↓↓


このように「被せ」は曲によって

アーティストの声色によって

上手く使い分けていくのがベストなんだと思います

被せアリの良さ、被せナシの良さ、どちらもあるので

そーゆー部分全部ひっくるめて、僕は「被せ」にこだわるラッパーですw

僕のレコーディングに立ちあった事がある人はわかると思いますが

僕の場合、メインよりも被せ録りに時間がかかります。。




・・・いつもすみませんw