20190705 「おせっかいのススメ」というお話です。
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おせっかいやきの特徴として、物をプレゼントするという習性があります。
食べ物はもちろん、お店で見かけた面白いグッズなどプレゼントしたくなるのです。
そういう姿を見て、たまに友人が「『こんなにしてあげているのに、あの人からは何もしてもらっていない』とか思う時はないの?」と訊いてくることがあります。
友人は、義理のお母様から、「いつも私は、こんなにいろいろ物をあげたり、面倒を見たりしてあげているのに、あなたはちっともお返ししてくれない」と言われたことがあるそうです。
これはおせっかいではありません。ただ損得勘定で動いているのです。
「やってあげる」「言ってあげる」など「あげる」という言葉が出てくると受け取る側には嫌悪感が生まれます。
「誰もそんなことをお願いした覚えはない」と喧嘩腰になってしまうでしょう。
私はもちろん、見返りを求めてやっているわけではないのです。
だからといって奉仕というわけでもありません。
ただやりたくてやっているのです。笑顔が見たい、喜んでもらいたいという想いだけなのです。
単純に物で見返りを求めてしまうことは、本当にもったいないと思います。
そんなわかりやすい目に見える物より、もっと有益で大きくて大切なものをもらえているのですから。
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幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ 高橋 恵 著
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「○○のために」と一生懸命だと、「こんなにしてあげたのに」と愚痴が出ます。
「〇〇だったら何が喜ぶかな」と相手の笑顔を想像すると、結果的に喜ばれなくても気になりません。
お土産を買っていくときや、夕飯の支度をしているときに似ています。
何が喜ぶかな~って考えているとき、ワクワクします。
漫画『スヌーピー』の中で“チャーリー・ブラウン”が言いました。
「与えることだよ! ただひとつのほんとの喜びは、与えることだ!」
見返りを求めずに与え続けることは難しいかもしれません。
しかし、この二つの法則を知っていれば迷いはなくなります。
【与えた相手から返ってくるとは限らない】
【時間差があればあるほど大きくなって返ってくる】
だから心配せず、与え続けて良いのです。
与えるというと、何かモノやお金などを想像してしまいますが、そういうものに限った話ではありません。
笑顔でも、明るさでも、優しさでも、褒めるでも、ためになる話でも、相手にとって気分が明るくなるものであれば、それは与えることになります。
デール・カーネギー(アメリカの実業家、作家、自己啓発の権威)は言いました。
「2年間 他人に好かれようと努力するよりも、2ヶ月間 他人を好きになった方が、ずっと多くの友人が得られるだろう」
この世界はそういう法則でまわっているのですね。