昨日早朝、神宮外苑のいちょうの並木を観に行った。絵画館周辺には何度も行ったことがあったが、紅葉の時期に訪れるのは初めてだった。熱海伊豆山滞在中に読んだ『おもかげ』(著浅田次郎)には地下鉄場面が多数登場してきていて、丸の内線や銀座線の駅が準主役と言ってもいいほど。そこでこの日は銀座線に乗車してみたくなり、外苑前駅で下車した。駅の出口表示には「4a いちょう並木」と書かれていて迷うところは全くない。6時丁度の下車で日の出前だった。(この時期開催予定のいちょう並木祭りは中止となっていた)
青山通りを少し都心方向へ戻ると、700mほど前方の絵画館がしっかりと見えるいちょう並木だ。この時間なら訪れる人は少ないだろうとの思惑はまったく外れた。多分車でやって来たのだろう、比較的多くの人々が散策している。私は車道中央まで出て、大分黄色く色づいた銀杏を写真撮影をしたが、落ち葉は予想したより少なかった。その前日の富士神社の方が落葉は多かったかもしれない。色づいた銀杏並木をゆったりと観賞しながら絵画館方向へ歩んで行った。(写真にはスポーツカーらしき車数台停まっているのが見える)
明治神宮外苑を囲む楕円形の外周にぶつかった。そこに到着したのは偶然にも6時半だつた。聞きなれたメロディーが流れ「ラジオ体操の歌」が聞こえてきた。ここでもラジオ体操が行われているのだ。絵画館を背にして前立が2・3人。その後ろといちょう並木側に体操人が合計30人ほどか。私もこの輪に加わった。
体操終了後、楕円形をなす外周道を歩いて大江戸線「国立競技場駅」に向かった。一時期このコースで毎週の様にランニングをしたことがあり、懐かしかった。駅入り口に着くと完成した「新国立競技場」が見えてきた。中央線からその姿を遠望したことはあったが、この様な間近で見るのは初めて。朝陽を浴びた姿かたちは端正に見えたが、さて来年のオリンピック・パラリンピックは行われるのだろうか?もし行われても私はテレビ観戦となるだろうと思いながら地下鉄都営線を乗り継いで帰宅した。