ついにこの日が来てしまった。


星組の強く輝く一番星

礼真琴が宝塚歌劇を卒業した。


強い雨が降りしきる本日、

私は、テレビの前で正座しつつ

ライブ配信視聴しました。

めずらしく映像止まらなかったわ。


お芝居は、大千秋楽ならではの

愛のある、アドリブ満載。

ラスト出門とつばきの対決場面では、

礼真琴と暁千星の魂がぶつかり合うような

ヒリヒリ感が堪らず、号泣。


ショーの、「青い星」で感極まった感じの

礼真琴と、周囲の星組生たちのくしゃくしゃの

顔にもらい泣き。


サヨナラショーでは、

ボロを着ていたはずのロナン礼真琴が

赤いキラキラの衣装を着て、

ありちゃんと極美くんと歌う「革命の兄弟」が

美しすぎて、刹那的でさらに泣く。


宝塚歌劇の舞台を観続けてきて、

泣いたのは、感動と共感のため。


今日の涙は、もちろん感動と

もう観られないという寂しさのため。


でも、幸せな涙だと思った。

そしたら、礼真琴のいなくなる宝塚の舞台は

寂しいけれど、心が満たされた。


大人になってから泣くことは減った。

余程のことではないと泣けない。

でも、たくさん泣いてきた。


母親が亡くなったとき。

手術が怖かったとき。

どうしょうもなく孤独を感じたとき。

自分を惨めに感じたとき。

希望を失ったとき。


心が空虚になるような涙ではなく、

今日は、寂寥感はあれど

心に仄かな温かさを感じる涙だ。


画面越しに観る今日の礼真琴は、

芝居もショーも、緊張感漲り

最後にありったけと力を込めるかの如く

張り詰めた顔をしていた。


それが、階段を降り、

星組カラーの青い薔薇を抱え、

終始和やかにご挨拶をする礼真琴は

美しく、柔和で、穏やかで

涙がなかった。


何度目かのカテコで、

次期トップスター暁千星を呼び、

顔を歪ませて近寄るありちゃんと

そんなありちゃんを可愛いと言う礼真琴が

尊すぎて、二人の絆を思い何度目かの涙を流した。



舞台の上の礼真琴が大好きだった。

芝居もショーも、オフも。


舞空瞳とのコンビネーションも大好きだった。

サヨナラショーでの『柳生忍法帖』からの

楽曲の歌詞は、改めて聴くと秀作なのね・・

と今更気づく。


振り返って、星組の帝王礼真琴は

賢君だったと思う。


「歌劇」の先生方からの送る言葉にもあったように

礼真琴は宝塚歌劇の生徒であり

後半は、指導者でもあった。


自らを高めるだけでなく

後進にも力を注ぐ。


芸事や、技術職など、昔ながらであれば

「背中を見て覚える」ことを

求められてきたこともあると思う。


想像の範囲ではあるが

下級生たちや諸先生方の言葉をきくと

礼真琴は、おそらく

ロジカルかつ的確に求められるものを

説明できる力をもっていたと推察する。


礼真琴という存在は、

舞台の上では、比類なき技術力に裏打ちされた

唯一無二の男役であったけれど、

舞台を降りたところでも、

道を切り開き、固め、道の先に導く

優れた求導師であったと思う。



賛辞はいくらあっても足りないけど、


私の人生に

様々な幸せな彩りを与えてくれた

礼真琴に心から感謝したい。


たくさんの感動をありがとう


楽天TVが代弁してくれてます。笑

これからも、礼真琴応援します。