帝国劇場のクロージングラインナップである

『モーツァルト!』を観劇してきました。


ダブルキャスト、
ヴォルフガングに京本大我、
ヴァルトシュテッテン男爵夫人に涼風真世。

前回、モーツァルト!上演時は
チケット取れてましたが、コロナ禍で中止になり
生の観劇は初めてになります。

井上芳雄がヴォルフガングの映像が家にあり
内容は履修済み。
この映像の芳雄ヴォルフガングと
耳に残る楽曲、
もの喋らない可愛いアマデに釘付けで
一度生で観たかった。

そして、満を持して初観劇となったのですが・・・

正直、こんなんでしたっけ?

冗長的で、なげぇ・・

って思ってしまい、
寝たりはしなかったけど、
あっという間の三時間強とはならず、
いつ終わるのか?と時間気になった。。
てか話進んでます?

一緒に観劇した夫と話すことには、

ヴォルフガングが、
結局自分の影から逃れられず、成長してない。

ヴォルフガングの墓荒らしも
何のためかわからない。

話がぶつ切り。

父ちゃん、息子愛してるのに何故何故
言い過ぎでしつこい。わかったよ。
父ちゃんソングが多い。

姉ちゃんも、何故出張ってくるのかわからん。

コロレド大司教も、科学の力がどうのこうの
どうでもいい。
下品な御言葉の数々は軒並みカットされてた。

男爵夫人、時々出てきて歌うけど
突然引っ込む。魔法使いみたい。

バスチーユ襲撃の場面とか、
仮面舞踏会とか中途半端。
てか、いらない。

一幕ラスト、二幕ラスト、
オールキャストがわらわら寄ってくる演出、
宝塚っぽい!って映像みていたときは迫力に
押されてたけど、
実際にみたら何かが、違ってた。

わぁ!ようやく観られる❤️って思ったけど
映像見たときは、まだミュージカル初心者で
それから、いろいろ見続けた結果、
ちょっと期待していたのと違ってました😅
それか、何かが改悪されてるのかしら?

最近、ちょくちょくSNSに上田久美子先生が
あがってくるようになりましたが、
先生の脚本講座?によると脚本の基本?は
主人公が葛藤を抱えてるけど
最後はそれを克服というか乗り越えるのが
定番らしいです。
結局辞めても宝塚OGと仕事するなら宝塚に戻ってほしい。

なるほど、それがカタルシスに繋がるのだと
思いますが、『モーツァルト!』には
それがなかった。。だから消化不良。
ただ史実に沿ったエピソードの羅列。

とはいえ、帝国劇場の
クロージングラインナップですから
キャストたちは、力入ってます。
みな、与えられた役柄を全力で演じてた。
イマイチなのはキャストのせいではない。

気になったキャストたちの感想。

まずは、ヴォルフガングの京本大我。
自分の欲望にまっすぐで子供じみていて
大人になりきれない少年象が等身大で
よく合っていたと思います。

ただ、楽曲難しいこともあり、
周りのキャストがベテラン勢ということもあり
歌は下手ではないけれど、声量とか
周りに押されて負けてました。
特にコロレド大司教様の山口祐一郎は、
声がデカくて、遠慮なんてないからさ😅

「僕こそミュージック」。
この楽曲、井上芳雄か礼真琴が歌ってるのしか
聞いたことないのですが、二人は
かなりリズミカルで、ほんとに音符に
声が乗ってるようにに歌うんです。
それが頭の中に残ってるものだから、
正直、音符に乗り切れない歌を聴くのは
ちょっと歯がゆさを感じた。

ヴォルフガングは、音楽の天才だから
私は容姿よりも、実力派に演じてほしいかな、
って思っていて、今更だけど
井上芳雄のヴォルフガングを
生で観てみたかったです。
前回チケット取れてた育三郎くんの回も観たかった。


最近の小池修一郎演出作品は、
実力よりも容姿重視だし、
本人の脚本力の無さというかが露呈して
私の中では信用がだだ下がりで
実力とは裏腹に重鎮扱いで、
これから先どうなっていくかちょっと心配。

エリザベートもモーツァルト!も
結局イケコが日本に持ってきた功績はあるけど
イケコが、気に入った子ばかりで
イツメン過ぎるしなんだか作品が
ちょっと軽くなってきた感じがします。


その他のキャスト。
コンスタンツェの真彩希帆。
宝塚卒業前のディナショーで
「ダンスはやめられない」は披露済みだけど
舞台の上で魂が入った歌声は凄まじく、
鳥肌ものでした。
真彩希帆のこの歌を聴くだけで、観た価値が
あったと、思ったくらい。今回のMVP。

ナンネールの大塚千弘。
歌も芝居も申し分ないのですけど
二幕で人形持ってるとき、
二階席からだと、胸の谷間がちょっと露わで
ドレスの着こなしは真彩希帆にでも、
聞いた方が良いと思った。補正が甘いのかな。



アマデ役の白石ひまりちゃん。
無表情なのに可愛い。
この舞台では出ずっぱりで大事なお役。
夜公演は、挨拶終わったら、すぐ帰っちゃうよね。

カテコ終わったあとも、
京本大我くんが出てきて、
手を振りながら銀橋もどきを往復。
可愛い。。宝塚のトップスターみたいだった。。

追記です。
ガッカリしたというタイトル変更しました😅
私の正直な感想なので、
変えるつもりはなかったんですけど💦
ガッカリしたのは、京本くんじゃなくて
私の作品そのものへの期待値が高すぎて
実際観て、思ってたのと
違ったことなんですけどね。。

ついでに言うと、超大御所二人は
そろそろ代替りしてもらうと、また違う風に
なるんじゃないかなぁ。もう流石にラストかも。