今日は、花組さんの初日ですね。

ついに、ついにホントのラストステージが

始まってしまったんだな😢


東京宝塚大劇場で花組公演が始まる

その隣の日生劇場で『王様と私』を

観劇してまいりました。


子役たち。名前見てもわからないけど。

ぴあの貸切公演。

『王様と私』という作品の名前は知ってるけど

話の内容やらは、全く知らず

渡辺謙が演じてたよね、くらいの認識。


初演1951年ということで、名作と言われる

ひとつになるのでしょうか。


幕開きのオーケストラが

古き良き映画音楽のようで、素敵。

銀橋もどきのあるステージ。

オケヒットの前にも舞台があります。


シャムの王宮を模した大階段で綺羅びやかな

セットが素晴らしい!


シャムと言えば、宝塚時代の

明日海りお主演作

三島由紀夫原作『春の雪』に

シャムからの皇太子だったかな、

留学に来てましたよね。。だからなんだ💦


主演のシャム王国家庭教師アンナに明日海りお。

綺麗で可愛いらしくて、

このお役がたいそう似合ってると思った。

楽曲のことを言ってしまうと、

みりおちゃんの裏声高音は安定はしないんだけど

楽曲の数々はスローテンポだし

なんというか、楽曲の数々も合っていたと思う。


Shall We Dance ?で青いドレスの裾を

ひらひらとさせて、踊る姿が素敵❤️で

対して、王様の北村一輝が

イカツイもんだから、ディズニーの

「美女と野獣」に見えちゃった😅😅


ミュージカルが初という、北村一輝。

私の中では『今夜、ロマンス劇場で』の

進藤ちゃんで、固定されてるんですが、

絶対的な存在でありつつ、

ちょっとオチャメで可愛らしいところもある

王様を演じきってました。

明日海りおとの掛け合いも良かった。


子供たちが、ほんとに可愛らしい。

特に末っ子?の子役が最後に

アンナ先生に訴えかけるところ。

そりゃ、離れ難くなるよな。。


物語のキーとなる、タプティムに朝月希和。

こんなに歌えましたっけ?

というくらい良かった。

輪をかけて、その恋人役

竹内將人の歌声が素晴らしくて

この舞台の歌唱MVP。


・・・なんですけど、

わりといつもの如く、ここから私の気になった

辛口ポイントです。主に作品自体のこと。


作品が古いせいか、物語の進みが

めちゃくちゃスローテンポ。


これは最近、作品の舞台転換や

エピソードがてんこ盛りの舞台ばかりを

観てきたせいかもしれません。


二幕に至っては、イギリスの使者を歓迎する

パーティで催される劇中芝居がなげぇ!!

アンクル・トムの小屋を下書きにした

寸劇でどんだけ尺を使うのか?!

ここで、相当退屈しました。


その寸劇には、いろいろ含蓄込められてると

思うんですよね。

子供たちが見たことのない

氷とか雪とか出てくるし、

モーゼの代わりの仏陀かよ?とか。


演出や楽曲の趣向が凝らされていて

見応えはあるんですけど、

夫は耐えきれずにここで、寝落ち。

私は、ひたすら耐える。


この物語、最初は

サウンド・オブ・ミュージック的な話を

想像していたのですが、

なにせ、王様は妻が数十人、子供も70人超え

ですから、結末どうなるのか興味あったのですが

まさかのオチに、まぁ、そう落とすしかないか

と思いつつも、腑に落ちない。


そもそもミュージカルは西洋文化であり

この作品はブロードウェイのものだから

致し方ないとは思うけど、

なんかさ、東洋馬鹿にしてんのか?

って途中から薄っすら感じてしまい

この作品、好きにはなれなかった。


だって、アンナが王様を

賢くて勇気があって、みたいに褒めても

知恵袋はアンナで、

王様が阿呆みたいに思えたり、

結局は、アンナの西洋的価値観に

感化させられて、それが善とされる結末とか、

野蛮人でないという証明が

何故西洋風パーティの開催なのか、とか。


なんだか、ちょっとモヤりながら

劇場を後にしました。