日生劇場にて、観劇してきました。


舞台装置はシンプル。
舞台上の椅子の配置が、変わることで
場面転換されます。

この舞台、どんな内容かも知らずに、
主役級の役者が勢揃いしている豪華さに、
釣られて早々にチケット確保してましたけど
9.11同時多発テロが題材と
いうことを最近知りました💦💦

物語は、2001年の同時多発テロが原因で
米国全土の空港が封鎖されたため
行き場を失った航空機が
ニューファンドランド島にある小さな町に
緊急着陸したことから始まる。
受け入れから、再度飛行機が飛ぶまでの5日間、
受け容れる町側と、航空機の乗客の様子を描く。

ニューファンドランド島はここ。

拡大すると。

12人のキャストたちは、
ときには乗客、ときには町のひとびと、と
ひとり、何役もこなします。

正直、私は同時多発テロによる
直接的な被害の大きさはニュース等で
知っていたつもりだが、その裏側で、
どんな大変なことが起きていたのか?
ということは全く知りませんでした。

なので、ある意味新鮮なのだけれど、
物語は、次から次へと転換していき、
ひとり何役も代わるので、
状況を理解するのが大変だし
休憩なしで、100分という構成も
実際、小さな町で身動き取れずに
不安な日々を過ごした乗客の疑似体験
という演出なのか、
とにかく、非常に集中力がいる舞台でした。

この舞台いかにもアメリカ的でありつつ
素晴らしいと思うのは、
幕開きの歌と踊りで一気に舞台へ引込み、
内容は言い方悪いが、地味素材なれど
この5日間を通して、
人種差別問題、性差別問題、LGBT、
宗教問題、動物愛護まで、
ありとあらゆる問題を全部詰め込みつつ
ある日を境に、価値観や生き方を
変わらざるをえなかった、
普通の人々の物語として、纏まっていること
です。

そして・・・盛りだくさんですけど
流石そこは、一流の役者を集めているだけあって
カンパニーのまとまりも凄ければ、
安定感も凄い。
皆歌も上手いし、一体感がとにかく凄い。

宝塚OGは3人出演していて、
安蘭けい、柚希礼音、咲妃みゆ。

このうち、咲妃みゆは最年少だからか
なんだか、他のひとよりも細々した動きやら
雑用?めいたことをしてまして、
そんな咲妃みゆも、安定感抜群だし
一番ソロが多い、濱田めぐみはメインは
女性機長のお役なのですが、
流石の歌声ですし、

全体的に、
超ハイレベルで、贅沢な舞台でした。

何より、この舞台、
アイリッシュミュージックが基調となる
楽曲が素晴らしいです。
楽曲聴くだけでも、一見の価値あり。

ニューファンドランド島は
アイルランド移民の島なんですかね。
バンドメンバーも時には舞台上の役者となり
キャストたちと、歌い踊る場面は胸アツ。

私、アイリッシュミュージックが大好きで
今度来日する、リバーダンスも
観に行く予定です✨✨

おそらく、
ものすごくエネルギーを消費しそうな作品。
カーテン・コールはどんなに拍手が
鳴り止まなくてもありませんでした。
まだ始まったばかりなので、
頑張ってほしいです。