ようし、よし。
トントントン。
抱きしめられた
ぬくもりが懐かしい...
ねぇ、あなた
生きていると
いろいろあるわね。
それでも、
いろいろっていうのは
向き合えば必ず自分の力になって
自分自身を宝石のように輝かせるものなのよと、
あなたが教えてくれた。
結局は、
迷い、
悩み、
選んだ道の先々に
平等に訪れるのは
自由と孤独だと思うの。
きっと、あなたは
それを
宝石にかえてしまうのね。
そんなあなたの瞳がきれいで
そんなあなたの指先がきれいで
私は今もあなたに憧れています。
私の道にも訪れる
自由と孤独
これからも携えて 前に進もう
怖いものなど そんなにはないと
教えてくれたのはあなただから。
だいじょうぶ、だいじょうぶよ。
ようし、よし。とささやく声
美しい瞳
トントントンと
背中を優しく包み支えてくれた
温かい手は
今はもう 遠い記憶
背中をおしてくれたぬくもりは
夢、幻
5月の風
思いをはせ
見上げる空に
いつも
あの日の優しい瞳
あの頃の自分自身