来年3~4月予定で、いよいよTOMIXから、キハ66系の集大成である…と、しろくま・まちゃるが思う国鉄時代の「エンジン冷却機能強化型」が模型化されます^^
まずはキハ66系についてのご紹介。
現在では、長崎・佐世保地区でのローカル輸送で最後の活躍をしているキハ66系。
まもなく絶滅する…絶滅危惧種です。
登場時。
キハ66系は、1974年から九州・筑豊地区の輸送改善目的で設計・製造された急行型・近郊型兼用気動車である。
当時としては、破格の豪華装備となる転換クロスシートを装備し…
急行としての運用もありながら、デッキは無くし…
普通列車運用時の通勤通学輸送にも使える汎用性を求めた…
全国一律の画一的な国鉄型車両の中にあって、かなり進歩的で画期的な車両で、後に登場する117系や115系3000番台、更にその後に登場のJR3扉転換クロスシート車の基礎となった車両である。
キハ66系登場当時、転換クロスシートは新幹線だけの装備で、急行型は軒並み固定クロスシートが当然の時代であった。
つまり、この車両は在来線にあって「新幹線並みの装備」がなされたのである。
また室内装備以外でも、大出力エンジン、空気ばね台車なども装備し、将来的な地方運転の気動車急行列車に向けた試作的要素も強くあった。
国鉄末期には、この複雑な大出力エンジンのオーバーヒートが多発し、冷却機能強化型へと改造される事になる。
自重が重く、幹線系統にしか入線出来ないというマイナス面もあって…本形式の増備や後継車などは生まれなかったが、そのご登場の近郊型車両(※)には大きな影響を与えた。
(※)国鉄時代に地域限定仕様で登場した近郊型車両…1979年登場の関西向け117系や、1982年登場の広島向け115系3000番台など。
◇■◇■◇■◇■◇■◇■
キハ66は、現代近郊型の基礎となった…当時としては珍しい急行型と近郊型を兼ねた「汎用型」とも言うべき分類がなされた形式。
人気形式ながら、なかなか完成品は発売されず…2000年代初頭の鉄道模型ブームが始まっても、まだ真鍮キット(要組み立て、要塗装)しか発売されていなかった。
初めて完成品が商品化されたのは、2012年。
鉄道模型界の「孫の手」・マイクロエース。
(右)マイクロエース製品、(左)TOMIX製品
完成品での製品化は喜ばれたが、本形式最大の特徴である「エンジン冷却」用屋上機器の表現が残念ながら実車の寸法より薄く、迫力が無いのが欠点だった。
(右)マイクロエース製品、(左)TOMIX製品
車体絞り表現も直線的で、マイクロエースの弱点かも^^;
↓ TOMIXとマイクロエースの製品比較は、こちらでやってます^^↓
2017年11月18日ブログ
【鉄道模型】キハ66系~マイクロエースとTOMIX製品の比較
国鉄急行型の造形美に定評があったTOMIXがキハ66を初製品化したのは、マイクロエースに遅れる事4年。
今から6年前の2014年。
「現行JR型(シーサイドライナー色)」 2014年12月
キハ67