【映画館】「ミッドウェイ」(2019年アメリカ、中国、香港、カナダ) | しろくま・まちゃるWORLD!

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【作品情報】

監   督 ローランド・エメリッヒ

出   演 エド・スクライン、パトリック・ウイルソン、ルーク・エヴァンス、アーロン・エッカート、浅野忠信、豊川悦司、國村隼、マンディ・ムーア、デニス・クエイド、ウディ・ハレルソン、他

上映時間 138分

ジャンル  戦争映画>第2次世界大戦>太平洋の戦い

原   題 「MIDWAY

【あらすじ】

アメリカ海軍海軍情報部のレイトン大尉(パトリック・ウイルソン)は、駐在武官として日本に長らく駐在し、日本海軍の山本五十六中将(豊川悦治)とも懇意にしていた。

 

レイトンは山本中将主催のパーティーに招かれ、徐々に悪化しつつある日米関係の私見を述べたが、山本中将は静かな口調で「(対アメリカ外交について)分別のある日本人はまだいる。我々を追い込まないで欲しい」と警告を発していた。

その5年後、アメリカ海軍太平洋艦隊の根拠地を日本軍機が攻撃した真珠湾奇襲攻撃に寄って、日米の戦端は開かれた。

日本軍の攻勢はすさまじく、ハワイにおいても「日本軍が近々攻めて来る」という噂が絶えず、士気が大幅に下がっていた。

アメリカ太平洋方面軍の再編を急速に進める中、大きな被害を受けたハワイ基地の引責で太平洋艦隊司令官のキンメル大将が解任され、後任としてニミッツ大将(ウディ・ハレルソン)が大統領から直々に選任されて着任する。

 

太平洋艦隊司令部付きの情報将校になっていたレイトン少佐は、「真珠湾の奇襲攻撃は予測していた事で、もっと強く(警戒を)進言すべきだった。情報部失格なので解任して下さい」と後悔の念を口にするが、ニミッツは、レイトンの誰も予測しえなかった真珠湾奇襲を予測出来る情報収集能力を評価して、「次からは(私には)強く進言するように」と情報部留任を指示する。

 

その後、アメリカ海軍は空母の損耗を恐れて局地的・限定的な攻撃任務を空母艦隊司令のハルゼー中将(デニス・クエイド)に与えて、その任務の間にパイロット育成に力を入れて艦隊の再編などへ注力し、日本軍への攻撃はなるべく控えていた。

 

しかしながら日本への反撃、真珠湾の復讐の望む声が高まり…ドゥーリットル中佐(アーロン・エッカート)率いるB25爆撃機による決死の東京爆撃が敢行され、首都を攻撃され怒りに満ちた日本軍の攻勢が現実味を帯びてくる。

日本軍内ではオーストラリア孤立化を狙った作戦が進行中であったが、アメリカによる東京爆撃により同じ轍を踏まぬ為に早期のハワイ攻略が望まれ…アメリカ本土攻撃を早める為の足掛かりとしてミッドウェイ攻略の機運が高まってくる。

アメリカ軍内では、日本軍の攻撃目標を1ヶ所に定めかねており、南方海域への攻勢が予想の大勢を占めていたが、レイトンは別の攻撃目標の可能性もあると示唆し、早期の目標特定の必要があった。

 

レイトンは攻撃目標の可能性のあるミッドウェイに関して偽の情報を平文で本国へ送信。

その後の日本軍の暗号通信傍受によって、日本軍の攻撃目標がミッドウェイである事を確信する。

 

◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇◇■◇

 

映画館で観てから、感想を書きあげるまで少し時間がかかっちゃいましたな^^;

 

コロナ禍によって公開時期が遅れて、今の時期の公開となったこの映画。

元ネタはもちろん太平洋戦争の転機となった…初めての日本軍大敗となる1942年6月のミッドウェイ海戦とそこに至る経緯を描く大作映画。

 

チャールトン・ヘストン、ヘンリー・フォンダのアメリカ2大スターと三船敏郎が共演し…同じくミッドウェイ海戦とそこへ至る経緯を描いた「ミッドウェイ」(1976年)のリメイクではないが、ある意味同じネタを扱う映画。

 

1976年の映画も三船敏郎以外は日系人やアジア人が日本人として出演している割には、描いた内容は日本人を悪としては描いていないけれど、「史上最大の作戦」(1962年)や「トラ・トラ・トラ」(1970年)で実現していた「敵味方の区別なく公平に双方を描く」という方法は、この映画でも目指したところであろうけれど、少し中途半端に終わった感があった。

 

今作においても、日米と公平に描こうという雰囲気は強くあるんやけど、名のある日本人俳優の出演が3人ではそこはなかなか難しい。

 

しかも3人のうち、國村隼と豊川悦治は、日本では有名で存在感のある俳優やけど…アメリカでの知名度はまだほとんど無いに等しいので、人物像から「公平性(共感を引き出す)」を導き出すには、ちとしんどいかな^^;

登場人物で公平性を期すのであれば、主要登場人物を増やして、かつ、日本人俳優に演じさせるだけでなく…日本側の撮影を日本人監督に任せる位はしないと表現しきれないよね。

 

脚本的にも「なるべく」公平感は醸し出してるけど、結局、日本側を描くのがアメリカ人である以上…完全な公平という訳にはいかないわな。

 

また「映画としてのメリハリ」を求められたのか…アメリカ戦争映画恒例の「日本人を貶める」表現が挿入されている。

 

このシーンでは、如何にも悪役然とした顔つきの日系人俳優がアメリカ人パイロットを処刑するんやけど…

駆逐艦上に救助したSBDドーントレス急降下爆撃機のパイロット2名を縄で手首を縛りつけたうえで尋問し、そのうちのストーリーに関わる1名が答えないと見るやすぐさま海中へ投じてしまうというやり方やけど…

 

縄には何故か錨が付けられており、パイロットは海中深く沈んでいく。

 

錨って…^^;

たった一人を処分するのに、どこの錨をわざわざ結びつけとるねん^^;

手を荒縄で縛ったうえで太平洋のど真ん中に落とすだけで、十分に効果あると思うんやけどな^^;

 

アメリカの映画にしては、若干CG表現も甘い感じはするんやけど…

でも空母エンタープライズがCG表現されたのは、今作が初めてやし…日本の軍艦や飛行機も比較的正確に表現されているのは、好感が持てますな^^

この時期、既に前時代化し始めていたTBDデバステーター雷撃機やSBDドーントレス急降下爆撃機に、ゼロ戦がガンガン墜とされるのはアメリカびいきのアクション表現であんまり受け入れられへんけどねw