部落民の生活に見合ったまちづくりをしていく。
そのための最優先課題は、このことに携われる専門家を育成していくということである。
そして、このことは、まちづくりに限らず、たとえばITの分野や教育などの分野においても言えることである。
つまり、彼らに見合ったIT環境や教育環境などを整えていく。
そして、そこに携われる専門家をまず育成していかなくてはいけない。
ここに携われる専門家とは、どういう資質が必要であるのか。
まずは、人として大事なものが欠けてしまっている彼らを相手に、報われない仕事をしなくてはいけないという覚悟を持てる人。
そして、そうである状況に耐え続け、決して彼らを傷つけたり虐待したりしない人。
このことが、部落民の環境づくりに携わる専門家にもっとも求められる資質である。
そうであって、当然専門家としても専門的な仕事に確実に成果を出せる人。
つまり、まちづくりに関して言うと、部落民の住まいの集合体が他者に違和感なく受け止められるようなデザインのできる人であったり、彼らのワークショップに根気強く付き合い、集まって住むことの要望を引き出せる人であったり。
という具合である。
そして、同じように個々の分野においても、このような課題を抽出し、それにたいして確実に成果の出せる専門家を育成していかなくてはいけない。
つまり、相当に優れた特殊な専門家が必要とされる。
そして、その専門家となれる資質のある人は、おそらく闇の人間か政治家に限られる。
そうであるものたちに、この専門家教育を施していかなくてはいけない。