部落民のまちというものを、地域のある場所につくる。
もっとも現実的であるのは、やはり現在部落地域となっているところの再開発である。
つまり、従来の再開発事業に、この手法を導入するということである。
劣悪な環境である部落地域の再開発において、従来の方法ではなく、彼らの生活に見合った住まいや施設を建設する。
これに取り組んでいく。
そして、具体的に部落民の生活に適した住まいや施設というものがどういうものであるのか、ということの蓄積は、実はすでにある。
そういうことに取り組んでいる専門家はすでにいる。
たとえば、住まいという個人の住宅に関しては、このことは実現しているケースは多々あるけれど、それが集合体となっているまちについてはまだ実現していない。
この試みをまちづくりということで実現していくには、多くの課題があるためである。
この課題について、ひとつひとつ丁寧に解決していく必要がある。