とりあえず、日本社会がしなくてはいけないことは、成り上がりの闇の人間を適切な場所に戻すことである。


貧しい育ちのものは、貧しい人々の中にいて、しかるべき闇の仕事をし、闇社会の統率を整えることである。



たとえば、成り上がりの政治家が、エリート政治家と同じように為政にたずさわるということができるわけはなく、成り上がりの闇の人間によって、そういうものを目指しているのであるとするならば、それは大きな間違いである。


貧しい中から成り上がった政治家などこそが、現在、闇社会のゴミ箱に放られているような、社会から取りこぼされた人々の救済などに取り組むべきである。






闇の人間の心得とはなにか。


いくら周囲が立身出世し、その人々に拍手喝采が浴びせられたとしても、自分は常に彼らの影となり常に同じ場所にとどまり続けるということである。



それができない闇の人間。



それは、闇社会のおちこぼれである。




誰かにそそのかされて、一緒に成り上がっていってしまう。


自分も成り上がりたいという欲望を抱いてしまう。




そして、それが当たり前となってしまっている闇の人々。




闇の人間とは、そういうものではない、ということを知らない。




時代の混乱に乗じて、そういった闇社会のおちこぼれも、またちりじりにどこかに行ってしまったといえる。



それが、どこかでいつのまにやら、ろくでもないことをしでかしていた。




そういったことの後始末を、闇社会はこれからしていかなくてはいけない。