ボランティア活動というのは、困っている人の役に立ちたいという慈善の気持ちからおこなう自発的な行為である。


そしてそれは、なんらかの契約やマニュアルにもとづくものではなく、相手の事情や気持ちに寄り添っておこなうことである。



つまり、相手の気持ちを理解したり、事情を察してあげたりしながら、相手を傷つけたり貶めたりしないようにしなくてはいけない。



困っている人というのは、普通に元気に暮らしている人よりも、心にいろんな問題を抱えていたり、複雑な事情を抱えていたりするものである。


そういったことに寄り添うということは、よほどに相手に思いやりをもって接しなくてはできないことである。




ただ、お金や時間が余っているからできるということではないんである。




たとえば、医者やカウンセラーなどが仕事としておこなう場合。


それは限られた時間の中で、支払われる料金の範囲で対応する。


それは仕事であるから。



これが、ボランティアである場合、時間や料金というのは自分の中では換算する必要がなく、自分が対応できる範囲で、時間もお金も費やすことができる。




こういったことの違いがある。



そして、止めようと思えば、いつでも止められる。





それは、自分個人でやっている場合、ただの友達づき合いの範囲であったり、ただのサークル活動であったりする。


つまり、ボランティア団体によるボランティア活動などという目的を社会に掲げてやっているわけではないため、はたからみればただの友達づき合いにしかみえない。



なので、そういったことに振り回されている姿を家族などが見れば、くだらない友達といつまで付き合うのかとか、くだらないサークルになんで関わってるのかとか非難を浴びる。



それは、自分の中である種の使命をもってたずさわっているボランティア活動なんであるが、それが家族の生活に支障をきたしたりすると家族は大変に不快に感じる。



家族のことよりも、大事なことなわけ?それは。みたいな。




つまり、まずは家族の理解が求められるんである。



ボランティア活動には。




仕事ならしかたがないと思うし、また働けばお金も稼げるけれど、そういったボランティア活動は家族にとっては特になんの足しにもならないことである。



そして、そこに家族全体を巻き込んで、家族を不幸にしないことも大事なことである。





家族のことよりも、大事なことなわけ?それは、と言われても、もしくはそういう目でみられても、それは家族と同じくらい自分にとって大事なことであると、きっぱりと言えなくてはいけない。


が、明らかに家族に迷惑はかかるわけで、それをごまかすために、家族ごと巻き込んだりすることのないようにしなくてはいけない。



かけてしまった迷惑は、別のことで詫びて許してもらいましょう。



ボランティア活動に家族を巻き込んではいけない。