精神治療が必要であるにもかかわらず、父親のそばに縛りつけられ、ままならない日常生活を送っている母親。
この母親は、父親からどんな仕打ちを受けているか?
暴言を吐かれる。殴られる。蹴られる。物をぶつけられる。こういった暴力である。
であって、こういった暴力を受けたあと、息子のところに逃げてくるんである。
つまり、家が建っている同じ敷地に父親と息子が働いている仕事場があるので。
が、息子は母親がなにもできない女であるので、父親のほうに同情する。
そうされたって、あんたしかたないね。と思う。
つまり、いつも母親は自分のところに助けを求めにくるんであるが、どう考えてもそのたびに父親が可哀相になるんである。
で、息子はそういう母親にどうしているのか?
傷を舐めてやるだけである。
つまり、父親に対して何か言うとか、そういうことはしない。
あきらかに母親に非があることがわかるので。
そして、母親にも何も言わない。あきらかに言っても無駄だとわかっているので。
それはおそらく、息子という存在が、あきらかに母親という人をあまやかしている。
これが娘であったなら、同じ女性として、娘に張り合ったり、また娘が母親をなじったりするので、もう少し母親として、女性としてましであるんだろう。
が、異性という子どもに甘えてしまうことで、自分を許している。
そして、息子はそういう母親を許してはいけないんである。
同じ男として、父親の気持ちがわかってしまう以上、そういう母親を息子である自分が許してはいけないんである。
何も言わずとも、そうである母親を許さない。
そういう姿勢が大事だったんである。
息子が許してくれるから、そうである自分でいいと思ってしまう。
が、きっと、そんな風に許しながらも、最後にこっぴどく母親を傷つけているんだろうね。おそらく。
そんな風に許しながら、最後は母親をどこかに置き去りして一人ぼっちにする、とかね。
結局、そうであって、息子はいつも母親を捨てている。
つまり、俺はあんたを捨てると、日常的にアピールしているんである。
が、これがわからない。っていうのは、やっぱり脳の構造?
つまり、DVを受け続けると、確かに脳の機能に異常が出てくる。
たとえば、善悪や正誤の判断ができなくなったり、そういった脳の機能に異常が出る。
つまり、お母さんはお父さんからDVを受け続けておかしくなった?
そういう可能性もあるね。