部落に嫁ぐ予定の妹。



この妹が無事に結婚する。ということが、目下の自分らのミッションである。




つまり、公の仕事というのは、自分の役割だけ果たせば、というか別に他にもできる人はたくさんいる。



が、家族のこととか、ごく身内のことというのは、これは代わりはいなく、絶対に自分がやらなくてはいけない。





お姉さんは、ほんとうに部落が嫌いである。


合わない。いろいろが。



であって、妹はここに嫁ぐ。



妹は部落民の辛いいろいろの矢面に立ってもらいたい人であるが、ここから逃げるので、それがお姉さんの方に行ってしまう。


で、お姉さんはただでさえ部落が嫌いなのに、というかそういう目に遭ったので、さらに嫌いになったんであるが、たまったもんではない。


この、辛いことがあるから誰かを攻撃するっていうのも、部落の習性なんである。



誰かのせいにする。辛いことのいろいろを。



なんでそんな習性がはびこっているのかよくわらかない。





それは身分制度によって、えた・ひにん、という最下層に位置づけられた部落の人々は、自分たちがそういう対象とされてきたからである。


つまり、士農工商の下にいる自分たちは、士農工商である人の辛いことのいろいろを、全部自分たちのせいにされてきた。



その仕返し?


もう士農工商いないから、今度は自分らが今までの分の仕返ししてやる。みたいな。




同じように身分制度のある社会はインドである。



カースト制度。



僧侶がいちばん偉い。



最下層は部落民のような感じなんだろうね。





口で言うほど、というかここで語るほど部落民の教育は簡単じゃないと思うね。


まず、教員が嫌になる。


そうなんである。これまでの学校教育は、教師が部落民と接するのが嫌になるんである。




で、なんかあれば集団で結集して攻撃してくるし。



排除するしかない。みたいな。




であるから、文科省と相談して、そういう特殊な教員を回してもらわなくてはいけない。



なんかやっぱり、どっか偉そうにしてるよね。


辛いのは自分らだけじゃないって、ほんとにわからないんだよね。部落民って。




だそうです。普通の人々の生きてく辛さをまず知るべきだね。


部落民、お前らのほうが、よっぽど楽だろーが。みたいな。




ていうか、死にたくならないっていうだけで、もう生きてて十分幸せなんでは?



つまり、死ぬほど辛いことがない。



その辛さは別に死にたいほどじゃねーんだろーが。と声を大にして言いたい。



何が辛いわけ?





はたからみててどんだけ不幸でも、別に死にたいほどでもないんなら、そんなに辛くもないんでは?




まあ、不幸が見えないからそう言うんですけどね。


死ねるほうが幸せである。





で、妹の結婚。ミッションにするほど何が大変なのか?


すでに、他の姉妹も結婚してるし、何が大変なの?



それは、彼女の結婚を妨害する人が多い。ということにおいて大変なんである。





でも、部落に嫁ぐって聞いただけで、なんか大変でかわいそう…と思うから別に妨害する人もいないんでは?


つまり、結婚する、ということよりも、部落に嫁ぐ、ということを全面に出せば、みんな同情して、がんばってね。と思うと思う。




自分も結婚するときは、結婚するというよりも、学歴もない年下の貧乏な人と一緒になるっていっただけで、なんか周りは同情的になって、もうそんな人しかもらってくれないのね、みたいな雰囲気になったし。



で、とんとん拍子に進んだ。



結婚が無事にできることのほうが大事なんだったら、そういう方向で持っていけば?




が、娘が結婚するということをアピールすることのほうが大事なんだったら、娘が幸せになるということを言いふらす。


そして、さも周りがそれに嫉妬するように仕向ける。


みんなに嫉妬されてうらやましがられることのほうが大事。みたいな。



そして、それを蹴散らして結婚してやる。ということが大事。みたいな。




どんなんだ?



それが部落的思考なの?




部落に嫁ぐってかわいそう…と思われたくない?



あの子が結婚できるの?信じられない。と思われたい?





自分の妹がそうだったから?




そして、あの子が子どもまで産んだの?信じられない。みたいに。



そして、親は鼻高々。






こっちの妹のほうは、もうどう思われても別にいいので、あまり無駄なエネルギー使わずに済むようにしてほしい。


もう歳だし。


穏便に事が運べばそれでいい…




部落に嫁ぐ。それだけで、なんかもう悲惨な結婚生活が目に見える。


それをわざわざ偽らなくてもいい。




自分だって、旦那の家に嫁ぐって決めた時点で、悲惨な結婚生活が目に見えていたわけであるし。


まあ、家族のこととか、貧乏生活とかね。




結婚がすべての人にとって幸せか、といえば、別にそういうわけでもない。


が、人並みの人生を手に入れる。ということにはなるね。




結婚生活というものがわかる。




これだけお嬢様として育てられた三姉妹が、どこかに嫁いで、育った家以上に幸せな生活が送れるということはあまりないと思うね。



それも、ここまで歳をとったから受け入れられる事実であって、もう10年若かったら、そういう結婚生活には誰も耐えられなかったと思う。



自分の育った環境以上に幸せな結婚生活。


夢見る女子は、そういうものを望むかもしれないね。