身体的なコンプレックスのある部落の男。と、同じく部落の女。
同じ部落のもの同士であるから、この男女には、別に性的関係においてなんら問題はないように思える。
が、たとえば、京都の部落の男が祇園の女になぐさめられるわけであるから、部落の女にはなぐさめられない何かがあるんだろうな。
他には、滋賀県の雄琴とか、松山の道後温泉とか、まあ、そういうところもそうだったりする。
で、こういったところには、よそからも観光客として遊びに行く男もいたりするわけで、そういうところに、たまに出かけるとか、もしくは、隣の部落集積地の歓楽街に遊びに行ったりすればいいんではないかと、普通はそう思うんですが。
そして、松山に行くには、この地域から直便のフェリーが出ていたりする。
が、こういったことができない何かが、出来上がってしまっている。というまたおかしな環境なんである。
それは、部落のもの同士の男女の関係のせいである。
そんなところに行くなんて、私たちをバカにしてる。みたいな?
で、そういうことを言い出したのが、この部落の統領の息子の嫁である。
つまり、部落の男を理解できもしないくせに、部落に嫁に来た、どうしようもなく嫌な女。
で、この人が、自分の旦那を縛りつけるために、この部落全体がそういう風になってしまったんである。
つまり、この人がそういうことをしなくなれば、ここの部落の男は、隣の地域の歓楽街とか、松山の歓楽街とかに行けるわけだな。
それで、十分なんである。わざわざ、ここに歓楽街をもうけなくても…
部落の統領という、まあ、それなりの使命を帯びているにもかかわらず、なんでそんな女を嫁に迎え入れてしまったのか。
つまり、親の言うことを聞かない男だった。
普通に考えて、たとえば、隣の部落集積地のどっかの娘を嫁にもらって、そことの結束を深めるとか、そういうことで縁談決めたりすると思うけどね。
であるので、その息子は、そういう縁談で、彼女の妹を奥さんにもらうんである。
つまり、彼女の実家のあるところが、そういう歓楽街のあるところなんである。
つまり、さっさと結婚してくれれば、それでいい。みたいな。
そして、柳井-松山間のフェリーも、一時廃業しそうになったんであるが、それは、彼女が松山で3年間、教員として働いていた頃、頻繁に、柳井-松山間をフェリーで往復してくれたので、復活したんである。
片道5時間を、2週間に一度ぐらい往復してた。そういえば。
そして、彼女が松山にいた頃、同じくすたれ気味であった、というより、ここもいろんな事情があって、歓楽街の道後温泉がいまいち機能していなかったんであるが、ここも活性化していった。
そして、この松山の事情というのは、歓楽街の他に、よそからきた女が作り上げた、売春組織がこの地のそういう役割を奪っていた。というそういう事情だった。
そして、そのよそからきた女というのが、彼女と同じく、性同一性障害の大学の同僚の女だった。
という、そういう事情である。
で、これも、解決したわけではなく、この女の売春組織は、緻密に全国に広がっていたりする。
そして、松山にいる頃、ここにも潜り込んでもらっていたんであるが、何分、彼女がそういう方面にまったく疎いというか、未経験であるので、事情が理解できない。
というわけで、撤退。
とりあえず、彼女を女にしないことには始まらない。みたいな、そういう感じだったんである。
だそうです。
よくわからないまま言われた通りにやっていただけだけど、そういうことだったんだ…
なんか、納得。