2004年に広島で、公共住宅への暴力団関係者の入居を制限した条例が規定された。
以後、この動きは全国に広がり、2011年に、暴力団排除条例が全国で制定された。
昨年、暴力団との交際を指摘され、芸能界を電撃引退したタレントもいる。
つまり、社会は暴力団を排除しようとしている。
この条例が制定されたのは昨年であるが、この影響によって、社会がどう変わっていくのか。
しばらくは、その動向をみるべきである。
当然、小学校にも中学校にも、暴力団員の子どもは通っている。
観念的に差別されるのではなく、法律で排除されたわけである。
よくもそんな名称の法律があからさまに制定されたものであると思うが、これが全国的に受容された、ということはいったいどういうことなのか?
誰かを社会から排除するということを、法律で制定する。
これは、いったい、どういう意味をもつことか?
その影響とその意味を、じっくりと見定めていかなくてはいけない。