貧しい女にへばりつかれる男。
その男にしがみつかれるせいで、自分に貧しい女ばかり寄ってくる。
だらしなく甲斐性もないんだけど、ただ優しいというそこに、貧しい女がへばりつく。
いわゆる、だめんず?
自分も帝王のように尊大に、美女をはべらせたい。
けれど、帝王のそばにいる美女は、同じく尊大で、金はかかるし、自分には疲れるばかりである。
やっぱり気安い貧乏女が安心する。
けれど、甲斐性ないだめんずは、帝王にしがみつかなくては、果てしなく堕ちていく。
都合が悪くなれば、帝王に貧乏女の面倒をみさせる。
おいしいところだけ帝王のそばにいる美女の味を貪ろうとする。
だめんずは、優しいわけではない。誇りが皆無である。
人として、男としての誇りがまったくない。
なので、なんでもやってくれるんである。
なので、帝王にとっても便利であり、貧乏女にとっても都合のいい男なんである。
が、美女はこういう男は大嫌いである。
なので、こういう男がへばりついている帝王には、美女は寄りつかなくなる。
なので、美女にそばにいてもらいたい帝王は、この自分にしがみつくだめんずを、なんとかしなくてはいけない。
だらしなく、甲斐性なく、そして誇りもないだめんず。
しかし、貧乏女だけはへばりつく。
貧乏女とだめんずの組み合わせは、別に悪くない。
共にそばにいたら幸せである。
この人たちが、帝王にしがみつかずとも、生きていけるすべを、身につけさせればいいんである。
死活問題であるから…
美女がはなれていくという。