まちづくりをしていくときに、そのまちの新たな象徴となるべく公共施設を計画する。というのがある。



たとえば、同じく政治的な歴史のある愛媛県の松山市には、「坂の上の雲ミュージアム」というのが建設された。


もう少し小さなまちであると、町民の交流施設とか、小劇場とか、そういうのであるらしい。




地域における博物館の役割について。


博物館というのは、美術館、水族館、動物園など、博物資料を収集し、展示公開していく施設である。


美術館であれば、絵画や彫刻、工芸品など。水族館や動物園であれば、生き物。


こういったものが博物館資料と言われるものであり、これらを館が収集し、つまり、館所蔵のコレクションというやつである。


でそれとは別個に、学芸員がテーマに沿って展覧会を企画し、その展覧会に使う資料を、あちこちからレンタルしたりして展覧会を催したりする。


つまり、博物館は、地域の社会教育施設なんである。



資料の展示による展覧会の開催。というのがメインであるが、ボランティアガイドなどを募集し、そこで市民の教養を高めたり、子ども向けに絵画教室などの美術講座を開いたりして、地域文化の向上に務める。



などなど、地域において博物館の果たす役割というのはいろいろある。


というよりも、現時点では、博物館が実現できる使命の可能性は果てしない。といったほうがいい。




つまり、日本での博物館の歴史は当然、明治維新以降であり、それほど長くはない。



最初にできたのは、東京国立博物館であるが、これは国際博覧会の会場となった。


つまり、海外に日本の宝を見せるために、とりあえずここにかき集めた。みたいなのが始まりである。



なので、まあ、最初がそうであるから、ずっとそれをずるずると引きずっている感じである。




つまり、こちらの奥様というか、まあ、先生は、地域におけるまちづくりの中で、博物館のありかたの模索などもしたいんでしょう。


確かに、どういったコレクションを持っているか、というのはその美術館のもっとも大きな特徴であるし、どういったテーマをベースにして展覧会を開催していくかというのも、その美術館の運営の大きな軸になりますね。


それが、地域の何かを引っ張っていくという可能性も非常に高い。



たとえば、先日紹介しましたが、東京で今開催されている建築運動、メタボリズムの展覧会も、震災後の都市再生にヒントを与えるものでもある。




学校や図書館などの公共施設は、役割が限定的であるし、流動性があまりない。


そういった意味では、博物館は、コレクションの収集、展覧会の企画など、時代によって流動的な活動ができる施設ではある。



首都圏でも、博物館というのはたくさんありますね。


まだ行ったことないんですケド、江戸東京博物館とか。





旅行にいったときに、美術館とかによく行くんですケド、それは、当然美術品も見たいわけなんですケド、ただ、教養人ぶってそういうことをしたいんじゃなくて、美術館に行くことで、地域の事情を把握しているんです。


が、普通の人は、美術館とかに行きたがると、教養人ぶってなんかいけすかない。みたいな目で見るので、当然、一人で行くことが多いです。



なので、まちづくりに興味のある人は、そういう博物館などに足を運んでみると、その地域のいろんなものが見えてくるかもしれません。




明日死んでもいいような専門家のブログみたいで、無料でこんなこと書かなくても、と思ったりもするんですが、明日死んでも悔いのないように、思い立ったら書いてます。


が、情報量が並みではないと思うので、このぐらいでは何も減らないでしょう…