戦後66年を経た日本。
その年に、大震災というまたしても危機的状況が日本を突き落とした。
この震災復興とともに、今こそ、敗戦というトラウマから脱出しなくてはいけない。
この66年。日本はひたすら世界に取り残されないようにがむしゃらにがんばってきた。
が、日本の中に、何か大切なものを取り残してきた。
国際社会の中で、日本はどんな位置づけであるか。
また、島国の小国が、今後、世界の中でどんな位置づけの国になっていこうとしているのか。
戦争に負けた。という壁を、今こそ乗り越えて、また、世界の中で新しい日本になっていかなくてはいけない。
昨日の記事にも書いたけれど、世界に取り残されないようにしつつ、日本の中にとり残してきたものを取り戻さなくてはいけない。
いったい、どんなところを世界とつなげ、どこを断ち切って国内に目を向ければいいのか。
それは、今回のTPPの交渉参加でそれがどの部分であるか、浮き彫りになってきているんではないでしょうか。
つまり、TPP交渉参加に積極的である、工業製品等の分野は、引き続き世界と競い合っていく。
そして、TPPに大反対をしている農業等。これは、日本はこれまで、ただ保護一辺倒の姿勢でやり過ごし、この農業の衰退を招いている。
TPP交渉の中で、たとえば農作物だけ貿易の自由化をしない。という交渉ができるのかどうかわからないけれども、明らかに、この第一次産業の行方をなんとかしなくてはいけないことだけは確かである。
農業、林業、漁業といった第一次産業は、島国である日本の伝統的な産業であり、資源などのない日本にとって、衰退してはいけないものである。
そして、他国に比べて、これらの産業によって得られるものは、たいへん質が高い。
なので、これらの産業の復興を、震災復興とともになんらかの方法で取り組んでいく必要があるし、また、この部分は、世界に干渉されないように、一旦断ち切らなくてはいけない。
そして、きっとそう思っている政治家の人たちも多いんだろうから、くだらない小競り合いはやめて、日本のために尽力していただきたい。