子どもを虐待したりする家庭。
子どもと親を引き離し、子どもを里親に預ける。
このとき、親のほうはいったいどうなっているのか?
たとえば、更生施設などに入れられたりしているんだろうか。
子どもを虐待する親のほうに、つまりは問題があるわけである。
育児を放棄する。ならば、親として子どもを育てていけるような指導をしていかなくてはいけない。
アル中である。失業者である。ならば、親として子どもを育てていけるように更生していかなくてはいけない。
ちょっと前に、「mother」というテレビドラマがありましたね。
母親に捨てられて他の家庭に引き取られ育てられた女性が小学校の教員をしていて、そこで親に虐待されている生徒を見つけ、その子を誘拐して逃亡生活を続ける。
自分も親に捨てられたという苦しみと、親に虐待されている子どもの苦しみがオーバーラップしてしまう。
で、互いに共有できる苦しみがあり、二人で逃避生活を送ってしまう。
が、結局、やっていることは、誘拐という犯罪である。
旦那さんの場合、夫婦でありながらずっと奥さんとは男と女の関係ではなかった。
つまり、奥さんとはずっと下半身がつながっていなかった。
で、よく夫婦生活続いたな、というところもあるんですが、そういう人間愛の蓄積がこの夫婦にはある。
で、じゃあ誰と下半身でつながっているのかというと、自分の親や地域の主婦とか、そういうこの辺の地域の人たちとずっと下半身で交流している。
つまり、けものみちの下半身交流である。
で、いろいろ落ち着いてきて、やっと奥さんと夫婦のつながりを持てたんであるが、そうなると今後はこの、彼と下半身でつながっていた多くの人が困る。
当然、奥さんとつながれば、他の人なんかとつながりたくない。
まあ、そういうところの過渡期なんである。
そして、子どもとの下半身つながりが切れてしまった親は、どんな行動に出るか。
まあ、つまりは、奥さんと奥さんのご両親が彼の里親であるというわけですね。
ご両親が彼と一緒に暮らすわけにはいかない。
なので、奥さんがご両親に言われていろいろやっている。
が、奥さんは彼の親に対してそう思うところもないんであるが、ご両親のほうは、彼の親に対していろいろ怒り心頭来ることも多い。
実際、自分が親として子どもを育てている分、できることとできないことがよくわかっているからであろう。
奥さんは、当然自分の子どもがいないので、親がしてやれることとかそういうことはまあ、あまりわからない。
この奥さんのクッションがあるからこそ、この里親生活は、継続できている。
つまり、里親制度には、子どもと里親と、子どもの実の親との間のクッション的な存在が欠かせない。