ゴミを管理する。
欲望のままにその日暮らしをするゴミと化した人たちを管理する。
そこに、大変感謝され、ものをくれたり、理不尽な要求を飲んでくれたりする。
けれど、決して楽しいことやお祝いごとには参加してくれない。
参加させてもらえない。
あくまでも、ゴミを引き受けるだけの家である。
まあ、当然といえば当然でしょう。
生活管理もできないような人たちが、場の空気を読んだり、相手に対して失礼のないように振る舞ったりできるわけがない。
欲望のままに、無意識に目の前にある皿に手が伸びる。
酒を飲んだら、ところ構わずガーガー寝出す。
普段どおりに、そのうちいろんなものを垂れ流し始める。
こんな人たちと楽しいことやお祝いごとを共有しようと思うわけがない。
風呂にも入らず、着るものも替えず、片付けもしない。
金も払わず、その辺の店にあるものを取って食ったりする。
優秀な学生やアーティストとつながって、指導していっているのもかなりすごいと思うけれど、こういったゴミの人たちを管理していっているのも、まあ、それなりにすごいね。
まあ、いってみれば紙一重である。
しかるべき指導がなければ、一気にゴミになる人も多いと思う。
天才となんとかは紙一重だからね。
つまり、そういう家に嫁として入った、というわけである。
嫁とは、女へんに家と書く。
ゴミと化した家に入って、ゴミの実態を見てもらいたかった。といったところか。
そう言われてみれば、最初から、???と思うこともかなり多かった。
が、育ちが良すぎて感知できなかった。
しかし、その家に嫁ぐことを許した親もすごいね。
まあ、いろんな事情を判った上でそうさせたんだろうとは思うけどね。
意地をはらずに、学術の世界とつながって、しかるべき指導を受けることだな。