サッカー日記 -3ページ目

全日本少年サッカー大会

僕が、この学年のコーチを引き受けて1年1か月。






11か月前に、このチームの試合を初めて見たのは県大会の2回戦。5年生の6月。


この試合にPKで負けて、悔しさを見せる子供がいない中


「小学校でサッカーを始めて5年間でやってきた練習の成果を出すべき大会は、この試合で終わってしまったことを覚えておくこと。」


と話して、


「次にこのレベルで試合ができるのは6年生の全日本少年サッカー。そこに向けてコーチは練習を組んでいく。」


と宣言した試合。




覚えていてくれた子供もいたな。




そして、今日がその大会の始まり。


監督は座骨神経痛でリタイアになってしまったけど。






そして、集合時間の設定ミスでアップの時間が取れない状態で不安が残るところ…


僕がやるべきことは子供を試合に入る雰囲気に、集中できる状況に仕上げること。一人一人に声をかけることで試合に入る心の準備をさせることができたように思う。




始まった試合は、一人一人がやるべきことを確実にこなすことができている、という試合。相手は弱いチームではなかったけれど、結果は5-1での勝利だった。


勝つ試合でも、ピンチばかりでの試合でも、一試合の間集中力が保てる選手がほとんどいなかった1年前とは違うチームのよう。しかも、当時から主力だった選手が、この春に二人抜けてのこの試合は胸を張れるものだと思う。




2回戦は3試合あいてのゲーム。


ひと月前に練習試合で、いいところを出せないまま負け続けたチームとの試合は、拮抗した、最近の中でもっとも面白いゲーム。DFのポジショニングの正確さと、MFの詰めの速さで抑えて、DF裏へのパスとサイドに人をかける戦術で攻める相手と、カバーリングのタイミングの良さと、キーパーの飛び出しのタイミングの良さで抑えて、足元へのパスを中心にゴール前に運ぶウチと、どちらが点を奪ってもおかしくない中で本当に大事な一点は、昨日の練習の中で指示した遠くからのシュートでした。


決して強烈ではないシュートは、風の力も借りて大きく曲がりゴールへ吸い込まれて、このまま負けたくはない、どちらも思い始めている後半の終盤の大事なタイミングでの得点になりました。


ゴールした選手に自然と集まって喜ぶ姿は、このチームにはそういえばなかったんじゃないかな?


気になっていたことの一つだったんだけど。




そのまま1-0で勝利。


この試合の反省すべきは、ゲームの入り方。3試合あくことから、食事は自由に摂らせた。ゲームのスタート直後に集中できていないプレーがいくつか続いたのは、とりあえずの満腹感からじゃないかと思えるところもある。






とりあえず、試合が終わってお母さんたちが拍手で子供たちを迎え入れてくれたのは初めてで、それは外から見れば、満足のいく試合だったということだろうか。来週末は晴れて、運動会開催での棄権を回避できたらと。


前日に練習ができないのはちょっと辛いぞ・・・

監督就任ばなし

先日、お酒を飲んでるところにメールが。




「監督が、話があるらしくて聞いてあげてほしい。」




うちの少年サッカークラブのコーチ陣の忘年会。

2次会は学年別に分かれてやっていたみたい。




監督は11月中旬から忙しくて練習にも

なかなか来れず、試合もちょいちょい休んでいた。

のを思い出して僕が送った返信は




「断る!」




…内容も聞かないうちから汗




「そんなこと言わないで聞いてあげて」

との返信も来たけど、プレイヤーでいるうちに

監督をやるのは、結局子供たちの練習に穴を

あけることだと思うから、

そしてクラブ理事に名を連ねることで

クラブ全体の活動に縛られながらの

自身の活動になることになるから・・・



「監督にはならん!」




僕が子供たちに伝えたいのは、


サッカーの楽しさ

奥深さ

苦しみながらそれを乗り越えて何かを得た時のうれしさ、充実感

中学サッカーに入るときの土台作り


そういったもの。



そこに、大人の都合とか、

クラブの都合とかは関係なく。


もちろん、クラブ全体として子供たちの

【サッカーの指導方針】があるのであれば、

その方針に従って段階を踏んで

育てていくべきだとは思うけれども…


今のように各学年が別々に活動して

いる結果、学年ごとに力の差がありありと

あらわれている状況では、なおさら

クラブの理事となってコーチ会議の中で

潰される意見の主張者となるよりは、

各学年活動の中で学年の問題として

それを無視して活動しなければ

いけない状況だから。


そのコーチ会議、理事会とのクッションには、

クラブでの活動経験が長い今の監督が

入っていてもらわなければならない。


ただでさえ、全体の中で孤立気味の学年が、

運営を考えずに子供の練習を考えてる

俺が監督になることでさらに孤立するのは

あまり得策ではない。

どうしても監督が離れるというのであれば、

他の監督候補を引き入れてから去る

べきだと思う。もしくは、それこそクラブの

会議に諮って選ぶとか。

少なくともコーチ会議に一度も参加したこと

がない人間を監督了承するようなことは

ないでしょうw。


いずれにしても、監督の件はコーチ達とも

監督とも話をしなければいけないでしょう。

お父さんコーチ達が「監督をやってほしい」

と思ってることは知っています。でも、それは

今以上に学年を針の筵の上に置くこと。

まず、コーチ達が今以上のチームに対する

動きをしていかなければならなくなることを

理解していかなければいけない…


運営する合議体の方が、現場指導する人間

よりも力が強いボランティアクラブ。

こんな悩みを持った方はやっぱりいるんでしょうか?




考えることができる選手に

今回の大会は、いろいろ勉強できた。

2日目、3日目は監督も来なかったから、今回は俺の考えで事が進められた。




采配というか【子供たちを試合に臨ませるにあたって】


まず第一に考えたことは、話の無駄を徹底してそぎ落として必要なことだけを

短い話で伝えること。

いつも監督は試合前の最後に長い話をして、それまでに俺が話したポイントがぼけて

しまうから、話が終わると子供たちは何を指示されたのか忘れてしまう。

それを避けたかった。


第二に、個別各選手に試合の中の重要になってくるプレーを意識させること。

ポジションごとに、このチームの悪いところ、良いところを伝えて、どんなプレーが

それを補えるのか、実現できるのかを考えさせること。


第三に、チームとしてどのようなことが必要なのか。

良かったことは?

悪かったことは?

それらを自分たちで考えて、口に出せるようになって、次の目標をたてること。

そして、それを忘れないこと。




【試合について】

試合は、初戦こそつまらない落とし方をしたけれども、

ほかは、半年前のこのチームでは考えられなかった試合の運びを見せてくれた。

相手が先制しても追いつく展開なんて、この子たちにはそうそうなかったし15-0なんて

いう、とんでもない試合ができるようにもなっていた。



・まずは、集中が途切れない。

僕がこの学年コーチに入って最初に練習を見たとき、練習内容が年齢に見合わないこと

もあってすぐに練習からはみ出して違うことを始める子供が何人もいるのに驚いた。

それを見咎めないコーチたちにも驚いた。


どんな練習でも、何が目的なのか子供たちに話をすること。

トレーニングがスタートしても

良いプレーには「グッド」のサイン、

ミスプレーには、なぜ失敗につながったのか、

自分が予想したプレーと子供のプレーが違うときには判断過程を訊ねてみる。

「いつでも、見られている」

って子供が思ってくれれば、自然に練習への集中も高まっていくはず。

集中を持続させるのは、やっぱり訓練。面白いって思えることが集中の持続に繋がるし、

練習より楽しい試合では更に持続できる。

「あの子は、試合の途中で集中が切れると、試合にならなくなる」

そんな風にお母さんたちからもコーチたちからも言われていた子供が何人もいたのに、

今はそんな子がいたことすら覚えてないんじゃないかな。



・集中が途切れないバックグラウンドとしての体力アップ。

GW過ぎから始めた短い距離でのインターバル。

無酸素運動と有酸素運動の繰り返しは、持久力を上げるだけでなく、心肺機能を高める。

あんまり小さい時からやるようなことではないけどね。

当然極限までやるわけでもないし。

春までは、20分おきの給水時間は長い遊びの時間になっていたのが今は「給水」と「休憩」

を子供たちも使い分けている。その分、練習で使える時間も増えてきているし、俺が

トレーニングするようになってから「常に動く」ことを要求される練習が格段に増えているからね。

後半の10分を過ぎてからも全速力で走れている子供たちが増えていたしそれで引き分け

に持ち込めたところがあるね。




そして【子供たち】


一番驚いたのは、4試合が終わり子供たちを集めて話し始めたとき、悔しさから泣き出した

子供が何人もいたこと。

県大会で非常に惜しい形(PK)で負けた時も、チームの誰も泣かなかったしすぐに遊びだす

子供もいた。


試合の話を聞いても、あのときは何も覚えてなかった。

今回は試合後の話を一通り終えて、子供たちに15分与えて話し合いをさせて、結果を聞き

に行くと、いろいろ出てきた。

子供に話をさせると良い試合でも悪いところばかりが連ねられるんだけど、良いところも。

そして、意外と見てるんだな、覚えてるんだな。と感じさせてくれる点もいくつか。







「『子供たちがサッカーを好きになれるかなれないか』はコーチの責任でもあることを認識して練習に臨まなければいけない。」

元トレーニングコーチ

「いや、それは違う。それは子供たちが考えること。みんなができるレベルのサッカーを通じて仲良く楽しまなくては。仲良く楽しむことが大事。」

「更に好きになれるレベルの練習をすることで成長する。ついてこれない子はどんな世界でもいるし、それでもチャレンジする意識を持たせなければ、サッカーに限らず成長しない。」



元トレーニングコーチ

「怪我させないように手を抜いて…」

「手を抜けば、子供たちは本気でないサッカーしか見せてもらえないことになるんですよ。カテゴリーは分かれているけどサッカーに大人も子供もないでしょ。本気の大人を抜くためにどうすればいいか考えるのも、試すのも成長になるでしょ。怪我させないように気を付けるのは当然だけど、スポーツやってて怪我しない方が難しいんじゃないですか?特にサッカーやらラグビーでそんなこと言ったら…」


監督

「勝つことが目的ではない。でも、試合の途中で集中が切れちゃうんだよね」

「勝ちたいって思わないでいいんであれば、大会に参加する必要はないですね。出場する大会に勝利したいって強く思えるから練習が苦しくても続けることができるし、試合も最後まで頑張れるんですよね。そして、それが成長につながる。監督やコーチ、チーム方針が勝利至上主義でなくても別にいいけど、子供たちが『勝ちたい』って思うことはものすごく大事ですよ。少なくとも子供たちの前で言ってはいけない言葉ですよ。」



こんな風に始まった、この学年。

子供たちにとってぬるま湯、大人は関係が最悪。

そんな風に言われて、この4年間誰も行きたがらなかった学年にあえて飛び込んで、

嵐を起こしてようやく落ち着きだしたところかな。



少なくとも子供たちは、この半年での成長を感じさせてくれる、有意義な大会になってくれた。

俺についてきてくれたコーチもいたし、新しく参加してくれたコーチもいるし、

前からのコーチたちは少しずつ変わりつつあるかな。

お母さんたちは強敵だな。


俺も、少しは成長できてるかな?




さて。次の試合は、来週日曜。

勝ち抜けたブロック大会の決勝トーナメント。

土曜日に今回の君たちが挙げた反省と、良かった部分の反芻をして翌日に臨もう。