「Flow」 | 家畜人六号のブログ

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いや凄かった。
陳腐な言い方だが、現実よりリアルなアニメーションと言っておこうか。

視点が絶えず細かく移動し続けて、ブレているようでもあり、素早くパンしたりで、しかも全画面、下草のひとつひとつにまでピントが合っている。カメラで撮っているわけではないのだからピントが合っているというのはおかしいのだが、とにかく画面のすみずみまでくっきり鮮明に見える。

そんな現実的な描写の中でいきなりとっぴな出来事が起こる。クジラの登場など典型で、ああいうヒレが余分についているみたいなクジラ、実在したかどうか。してるともしてないとも言い切れない。

さまざまな種類の動物が一艘の舟に同居してるのはノアの箱舟のようでもあり、クジラが出てくるのは聖書的とも思えるが一概にそれと決めつけられない。

人間はまったく出てこないが大掛かりな建築は出てくる。これだけ巨大な建築物を造っておいて、人はどこに消えたのか。
さまざまな想像を巡らす余地を残す一方で、とんでもない密度の映像と音響を詰め込んで見せる。