
実験動物のモルモットが出てくるのでアラン・レネ作品としては「アメリカの伯父さん」とどっちが先かと思ったら、こちらは1968年、「アメリカ」は1980年と一回り違ってました。
増村保造「盲獣」みたいなマット状の柔らかく起伏のある素材で作られているかなり変わったデザインのタイムマシンを使ってタイムリープを試みるのだが、これが作られた頃は字幕でいうタイムリープって言葉は一般的になっていたろうか。
特定の時点に被験者を送り込む仕掛けをしてあって、何度も何度も繰り返し似たような、しかし微妙に違う出来事がループする。
それが必ずしも比較対応したりしているわけでなく、タイムマシンの造形そのままに構造がぐにゃぐにゃしている。
「去年マリエンバードで」がものすごく造形的な大理石製みたいな画面で組み立てられているのとは対照的というかまるで異質。
画面の肌触りに関してはアラン・レネは作品によってずいぶん多彩で硬軟いろいろ工夫している。