「ボブ・マーリー ONE LOVE」 | 家畜人六号のブログ

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マーリーの仲間が映画「栄光への脱出(原題 exodus)」のサントラを買ってきて聞かせるエピソードがあるが、この映画の内容というのはイスラエル建国を寿ぐものなのだね。作り手たちもユダヤ人が主。
しかし現在のイスラエルがもともとこの地に住んでいたパレスチナ人たちを追い出すのみならず虐殺しているのを目の当たりにしている中、どうしてもアイロニカルに見えるのは否定できない。

なお、「栄光への脱出」はハリウッド・テンの一人として偽名で脚本を書かざるを得なかった時期のダルトン・トランボが、「スパルタカス」と共に実名を公表した映画でもある。

しかし分断した二大勢力を握手させるボブの実写がエンドタイトルの頭に来る意義は、実際に分断の極みみたいな世界に生きざるを得ない身としては、誰が善で誰が悪かと言う二分法が容易に逆転することがあるのを念頭に置けば腑に落ちる。

最初、予告編を見た時はドキュメンタリーかと思った。それくらいキングズリー・ベン=アディルは再現性が高いのを通り越してマーリーそのもの。年齢も現在37でマーリーが亡くなった36歳に偶然にせよ近い。
「あの夜、マイアミで」「バービー」といった出演作をたどると、意識においても近接しているのではないか。