
原題(ドイツ語)はIch bin ein Mensch=私は人間だ、と邦題とはずいぶんニュアンスが違う。
第一、ヒロインと男性型アンドロイドはほとんどのシーンで恋愛関係にはなっていないし、最終的にもそう言えるかどうか微妙。毎度おなじみ、やたら甘く恋愛寄せにしたがる日本の宣伝の一環と言っていいだろう。
SF的なガジェットを欠いた「ブレードランナー」みたいな一編で、それらしいのはダンスホールで踊っていたり席についていたりする人間が実はホログラムに過ぎないあたりくらい。
時に非人間的な態度をとるようなアンドロイドとの関わりで逆に人間性とは何かを問うといった作りだが、良くも悪くもあまりエモーショナルになっていない。