「The Crossing ザ・クロッシング Part I&PartⅡ」 | 家畜人六号のブログ

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一部二部合わせて四時間にわたるジョン・ウー監督脚本の大作。

金城武、チャン・ツィイー、ソン・ヘギョ、ホアン・シャオミン、長澤まさみなど、国際的なキャストが織り成す三組の男女の日中戦争から国共戦に至る激動の時代のロマンスを第一部で描き、大陸から逃げ出そうとして乗り込んだ客船が追突事故で沈没するスペクタクルを第二部で描く。

ウーは端的に言って昔から女性を描く時はおよそ棒を呑んだみたいに単調になってしまうので、「レッドクリフ」のラブシーンなど主演のトニー・レオンが振り付けたというが、今回はロマンスが本筋なわけで、単調さが全編を支配することになる。

本来の持ち物であるアクション演出の美学もアクション自体がいかに大がかりで激しくても作品の中では添え物とあっては映えない。というか、かつての美学自体がかなり影をひそめてしまった感。

中国では大不評にして大コケだったらしいが、国民党軍と共産党軍の戦いをもろに描けば当然そうなる。
中国がここ二十数年で急激に国際的存在感を増している中、本土出身で香港に渡って監督デビューし、アメリカでもヒット作を何本も作るが先細り気味になって経済成長した中国に戻り、といった変遷を経てきたウーだが、なかなか身の置きどころが定まらない、定めようがない感。