
アメリカンニューシネマの「明日に向って撃て!」(1969)みたいに萩原健一と田中邦衛の男二人のホモっぽい関係に桃井かおりの女ひとりがプラスされるという関係が基本になっている。
ニューシネマの場合はあからさまにホモセクシュアルというのをぼかしていてホモソーシャル寄りではあるのだがここでははっきりホモっぽい。
脚本の中島丈博はのちに監督作「おこげ」でホモのカップルと女ひとりの同居生活というのを描いているから、その予告みたいなところもある。
タイトルが「アフリカの光」で実際に出てくるのが北海道の冬景色なのだから相当に面食らう。
撮影は姫田真佐久でさすがに素晴らしい。
監督の神代辰巳としては日活ロマンポルノで名を上げてメジャーな東宝に招かれて一種の文芸路線として撮ったうちの一本ということになる。前作「青春の蹉跌」がかなりヒットして同じ萩原健一主演で撮ったわけだが、ちょっといくらなんでもとりとめがなさすぎる感じ。