「COLD WAR あの歌、2つの心」 | 家畜人六号のブログ

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ワンシーン、ワンシーンが一見して無作為に連なっていくにつれ、シーンとシーンの間の時間経過と状況の変化とが暗示的に積み重なり、さまざまに手を変え品を変えての音楽の数々が決定的にモノを言って、主人公二人の男女の感情の襞の肌理をこまやかに綴る。

その省略と暗示機能を生かした文体がちらっと「浮雲」を思わせて、極私的なスケッチがいつの間にか歴史のパースペクティブを持ってしまう。

白黒映像が半過去の時代色というよりは硬質でモダンな手触りをきらめかせた。