「キラー・インサイド・ミー」 | 家畜人六号のブログ

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ジム・トンプソンの原作は1952年に書かれたというからずいぶん前だし、時代色がしっかり出ているのだけれど、なぜ殺すのか自分でもよくわからないまま内なる衝動に駆られてやたらと暴力をふるい人を殺す内容は現代的。もっともそれを客観的に見る存在がないので、不快感や
違和感が宙に浮いて平板な感じにもなっている。

監督がイギリス人のマイケル・ウィンターボトムというのが意外に思えたが、考えてみるとテレビ「心理探偵フィッツ」を演出しているのだから陰惨な犯罪ものの経験もあるわけだ。もともと極端にいろいろなジャンルを手掛ける人ではあるが。