
最近多い実際にあった事件の映画化だけれど、ジョン・マルコヴィッチの役柄など「タワーリング・インフェルノ」のリチャード・チェンバレンのような仕事上の手抜きで致命的な大事故を招くキャラクターのまあ同類で、70年代のパニック映画(英語でいうディザスター・ムービー)を思わせる。
しかし大きく隔たっているのは炎と水というかつて特撮の鬼門と言われた物質の猛威の表現のリアルさで、どういう技術でこれだけリアルに映像化できるのかと今更ながら技術の進歩に驚く。大量の泥水に吹き飛ばされるスタントなどもどうやっているのかと思わせる。
音響も凄く、ブルーレイとはいえ家庭用の別に高価でもない5.1chシステムでこれだけ生々しい音場を表現できるのかと思う一方で、映画館で見逃したのが悔やまれる。
ドラマとして結構を組むのではなく、ヒロイックな見せ場もあることはあるが、辛うじて生き残りが脱出できただけで終わってしまう、一種投げ出したみたいな作りは実話ネタというエクスキューズの上で成り立ったものと言える。
昔のディザスター・ムービーはオールスター映画でもあったのでキャラクターを描きこんで芝居の上での見せ場を用意していたのだけれど、ここではもともとキャラクターが否定的な意味でなしに仕事上の役割以上のものがほとんどないのも思い切りがいい。
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