昨日、午前10時より予定通り、大谷翔平の凱旋会見が日本記者クラブで行われた。ライブでは見れなかったが、朝日新聞や産経新聞がYoutubeチャンネルで、ノーカット動画を公開してくれていたので、帰宅後にゆっくり視聴できた。また記事としては、サンケイスポーツ電子版が、全7回に分けて全編を記事化してくれていたので、こちらも参考になった。

 

 いつもの大谷らしい淡々とした受け応えながら、1年前のメジャー挑戦会見とは異なり、笑顔も度々見られ和やかな空気感を醸し出す会見だったように思う。故障がありながらも、挑戦初年度の1年間を全うし、新人王まで獲得できたことに、一つの達成感があったのだろうか。会見の応答の中で、新人王は「とりたいなという気持ちがあった」という、目標の一つであったことを語っていたことが、自分的には印象的だった。

 

 ほかに印象的だったのは、ファイターズOBの岩本氏が質問した件。大谷が長いといっている質問部分が省かれているが、内容は以下の通り。

 

 読売テレビ『情報ライブ ミヤネ屋』代表で来ました。そして北海道日本ハムファイターズOB岩本です。よろしくお願いします。よろしくお願いします。大谷選手、10代に日本のプロ野球へ入団し、そして数々の記憶、記録を衝撃として日本のプロ野球ファンに残していただきました。そのあと希望に夢に胸を膨らませ渡米し、メジャーの舞台に立ち、そしてまた数々の記憶、記録を残していただきました。日本の事情でいいますと、もうわが子のように、そして家族のように応援していた方々ばかりなんですよね。その老若男女全ての方に、メジャーのステージとはこんなに素晴らしいんだと。そして野球をしている野球少年少女たちに、君たちも頑張ってプロ野球、そしてメジャーのステージへ立ってはいかがですか、そういうお勧めのポイントを大谷選手なりにスピーチいただければと思います。よろしくお願いします。

 

 確かに長い(笑)。この問いに対し、大谷は「テレビ越しではありますが、おもしろさを伝えられるように頑張るのが仕事かなと思っています」という語りが、当たり前かもしれないが、おもしろさを伝えることが「仕事(ミッション)」と考えている点が、自分はカッコいいコメントだと思った。

 

 これは、頑張る原動力を「野球を始めたころからすごく野球好きでしたし、それは今になってもあまり変わることなくここまで来ている。」という好きなことを仕事にまで昇華させて、その仕事の面白さを伝えることが仕事(ミッション)だという点、理想的な人生だと思うからだ。

 

 この大谷翔平の「理想的な人生」の成功事例は「野球」にかぎらず、何にでも当てはまると思う。

 

【会見詳報】大谷、イチローにアドバイス求める「一番経験されてきた方にお話を伺いたいなと」

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米大リーグで今季のア・リーグの最優秀新人(新人王)に輝いたエンゼルス大谷翔平(24)が22日、東京・千代田区の日本記者クラブで会見した。以下は会見詳報。

 ◆大谷本人より

 「おはようございます。きょうはよろしくお願いします。シーズン中から多数の取材の依頼要望いただいていたんですが、シーズン1年目でしたし集中したいということもあり、なかなかお答えする機会なかったので、きょうはシーズンも含めて、また術後の経過も何かお答えすることできればお答えしたいなと思っています」

 ◆代表質問

 --1年間総括で

 「1年ぶりにここには来たんですが、あのときのやるぞという気持ちから1シーズン終えて、色々なことありましたが、1年間すごく充実して楽しい1日を送れたかなと思っていますし、最後終わってみたら、すごいいシーズンだったなと思えるシーズンだったのかなと。来年の課題も含め充実したシーズンだったかなと思っています」

 --右肘の状態について。術後の経過。セカンドオピニオンについて

 「まず肘にメスを入れるということに抵抗あったかということに関して抵抗はありましたし、入れないには入れないほうがいいのかなと思ってはいたんですが、長期的に見たとき、健康な状態で不安なくマウンドで自分のパフォーマンス出せるのが一番だと思ったので、そのために必要な手術かなということで手術することになったんですが、術後の経過は今もすごく順調ですし、約2カ月弱ですが、日常生活についても特に不自由することなく。最初の1カ月くらいはなかなか思い通りに右手も使えなくて苦労しましたが、今はそんなに不自由することないのかなと思っています。今はやってよかったかなと思っていますし、これから先も復帰する課程でそう思えるようなリハビリの課程を踏めればなと思っています」

 --3月中旬くらいOP戦で結果でなかった時期ある。イチロー選手にアドバイス求めたと聞いたがその内容は

 「アリゾナのキャンプのときなんですが、なかなか思い通りにプレーのなかでいかないことであったりとか、精神的な部分も含めて、そういうところで一番経験されてきた方にお話を伺いたいなということで実際にお会いして話をうかがわせていだく機会をいただいたんですが。そこから気持ち的にも技術的にも、より進歩してシーズンに入っていけることできたので、すごく勉強になったのかなと思っています」

 

◆個別質問

 --世界一の選手になりたいと言っていたが。1年間プレーしてイメージは

 「まだ1年目なんでそういうところに関しては現役を引退をする手前になるんじゃないかなと思っていますし、それを自分が感じるところなのか周りが評価するところなのかは。そこに向けてやっていくことに変わりはないが、1年で少し見えるということもない。5年、1年やってきたなかでそういうところが少し見えてくるんじゃないかなと思う。来年以降頑張りたい」 

 --1年間のなかで人間としてどんなところを学んだと

 「日本にいたときもそうなんですが、上にいけばいくほど人間的に素晴らしい選手多いなと感じますし、日本、アメリカも関係なく、素晴らしい選手はそういう雰囲気、接し方、見習うべきところが多いんじゃないかなと思います」

 --日本とあまり変わらない?

 「そうですね。そこは変わらない」

 --メジャーに行って向こうの野球で適応するうえで一番苦労した点、一番すごいなと思った点は

 「どのくらい差があるのかということに関しては個人の差、日米の全体的な差もそうですし、行ってみないと正直分からないことの方が多かった。行った直後は全てが違う。野球自体が文化も含めて違うなと感じましたし。レベルが総合的にパワーとかだけでなく、技術もそうですし、スピードもそうですし、そういうのは総合的に高いなというのは感じました」

 --今のリハビリメニュー。次どのような段階に進んでいくのか。GMが2月のキャンプで打撃練習再開できるのではと言っているが

 「順調に来ている。今の現在のメニューとしてはランニングを含めた有酸素系のトレーニングと下半身のトレーニング、体幹のトレーニングもできますし、主には右腕使わないトレーニングに関してはほとんどできる状態。右腕も軽い負荷のかかった抵抗運動だったりはできる状態。継続的に行っているのは屈曲伸けんの運動。そこは継続的にやっていきたいなと思っています。実戦復帰に向けては1週間、2週間単位のリハビリの進行具合によって全然変わってくる。今は次のステップに順調に進めるようにやっていきたいと思っている」

 --(日本ハムOB岩本氏より)メジャーのステージはどんな場所なのか、野球少年少女にオススメを

 「ちょっと長いのであれなんですが。本当にレベル高いというのももちろん、国の違う選手がいっぱい集まってプレーしているということに関しても違ったおもしろさがあるんじゃないかと。

 テレビとかでは見ていましたが、実際グラウンドに立ってプレーしてみるともっともっと感じることが多いので、もっとテレビ越しではありますが、おもしろさ伝えられるように頑張るのが仕事かなと思っていますし、実際に立ってみるというのがおもしろさ感じるうえでは一番近いのではないか。

 今の子どもたちには同じ舞台でというか、僕もより高い舞台に行きたいと思っていますし、そこの舞台で野球をして楽しさを実感できればと思います」

 

--新人王受賞の知らせを聞いて

 「率直にうれしかったというのもそうですし、中継でつながっていたので、リアルタイムで聞くことできたが、自分が受賞するかも誰が受賞するか分からない状態だったので、投票してくれた記者のみなさん、1年間応援してくれたファンの皆さんだったり感謝するところは沢山あるかなと思っていますが、同じリーグで1年間プレーして新人として素晴らしい成績残した選手たくさんいるが、自分が受賞してうれしいというのもありますし、それと同じくらいリスペクトじゃないですけど、選手に対して、その最終的な3人に選んでもらっただけでもうれしかったんですが、それくらいレベルの高い場所で1年間できてうれしかった」

 --祝福

 「色んな方からいただいて。ありがたいなと思って返信させていただきました」

 --差しつかえなければ内容は

 「差し支えあります」

 --会見から1年たって一番変わったということ。支えになった人や物は

 「自分で実際に実感するところは野球以外では実感するところないので正直分からない。お世話になったのは一平さんは通訳として1年間一緒にやってきましたし、同じフィールドの上でやってきたので、私生活も含めて本当にお世話になりました」

 --日本で実績あってメジャーにいき新人王はどんな位置づけだったのか。

 「個人的なとれる技量があるかどうかは行ってみないと分からなかったので、そこは分からなかったが、もちろん日本で5年間やってきたという自信もありましたし、日本のプロ野球のレベルに対してのもので、とりたいなという気持ちもあった。でも実際に行ってみたらすごくレベルも高かったですし、どこで何をやってきたかということは関係なく、勝負するところなのかなと感じた。最終的にとれて、色んな方に喜んでもらってそこはすごく良かったんじゃないかなと思います」

 --英語の上達は

 「ほぼないと思います。分からないです」

 --来年1月に英語でスピーチ。ひとこと英語で

 「できません(笑)」

 --投打それぞれ最も印象に残っている1球

 「投手に関しては初登板すごく緊張してマウンドに上がっていったのですごく結果どうのこうのよりそのゲーム自体が印象残っています。

 打者に関しては初本塁打は、ホームの初打席で打てたのでそこは印象に残ってうれしかったなと思っています」

 

--あらためてサイレントトリートメントされたときの心境は

 「最初はちょっと分からなかったので、嫌われているのかなと思ったが、嫌われてなくて良かったなと思います」

 --PRP昨年12月、6月 そして手術。3度右肘の故障原因は

 「原因がこれだと分かっていれば一番楽だと思うんですが、原因は一つではないのでより難しくはなっているのかなと思っている。変えられる点でいえば、フォームをよりよく、スムーズに効率よく投げられるようなところに持っていくというのは、まあ今に始まったことではないが、野球始めてからここまでもっている課題ですし、投手なら誰でもやるべきことの一つではあるので。ただ人より速いボール投げられるという点ではより高い負荷かかるのはしようがないところではある。

 そこ含めてより効率良いところを見つけていくのがまず最初にできることじゃないかと思います。今の段階でできることは術後の経過をよりスムーズに、万全な状態で復帰できる状態に持っていくというところじゃないかなと思います」

 --(岩手日報より)故郷の存在について。田んぼアートしたり応援している

 「田んぼアートがすごく送られてくるので、僕どうやって返事したらいいか困るんですが、すごくうれしいなというか、地元からの声援は力になると思う。アメリカにいって日本語で会話する相手も少ないですし、そういのもうれしいなと思ってもらってはいました」

 --ベンチ内外でどういうキャラクターと思っている? 来年以降どんな存在に

 「年齢的には下の方の年齢なので、ただそこまでいじられるということはないですし、立ち位置的にはわけわからないかなと。僕の方から冗談言うこともあるので、そこは日本と特に変わったりすることはないかなと思っています」

 --来年以降は

 「変わらずにいきたいなと思っています」

 --アメリカのファンの熱狂ぶりは

 「シーズン中は遠征も多かったですし、野球の毎日だったのでグラウンドの外でそういうことは感じることなかった。日本よりもどちらかというと地味な生活送っていたと思っています」

 --来季のニックネームは何がいい

 「ないです」

 --日米の野球文化の違い。驚かれた点は

 「一番は技術かなと。もちろんフィジカル違うのは見ていて違うんですが、自分が思っている以上に技術進歩していますし、自分が考えているより先の技術がすごく取り入れられている。そこに対してはもっと自分が変わって、よりよく変化していないとついていけないと思った。そこを理解するには時間かかりましたし、できる限り自分のやり方でやっていきたいなと思っていたので、そことの葛藤はあったと思います」

 

--両親はどんな言葉かけられたのか。結婚の予定は

 「母にしか会っていないので、まだ兄弟にも会っていないのですが、特に何も言葉はかけられはしなかった。まあお疲れさまということじゃないかなと思います。結婚に関しては全くもってないので」

 --何歳くらいまでに結婚したいとかは

 「ないです」

 --二刀流やることに関してリカバリーで違い感じたり工夫したことは

 「飛行機移動すごく長いと聞いていたので、そこの時間の使い方大事と思っていたが、一年間スムーズにできたかなと思いますし、選手しか乗っていない飛行機なので、そこはリラックスして過ごしていい状態を作ることできたんじゃないかなと思います」

 --オープン戦結果でないときノーステップ打法にしたりしたが打撃フォーム変えるのに抵抗あったか。東京五輪出場への意欲は

 「最初の質問ですが、打撃フォームに関してはオープン戦から取り組んできて、できる限りシーズン中も日本で取り組んできた形でやりたいなと思っていたのはあったが。まあ結果でないのもそうですし、手応え感じることもなかったので少し変えてみようかなと取り組んだところが、いい方向にちょっとずつ転んでいったのかなという感じかなと、まず一つかなと思います。

 五輪に関しては本当に僕の気持ちだけでどうのというのはないので、もちろん日本で開催されるということに興味は持っていますし、野球が選ばれているというところもあるので、出場してみたいなという気持ちがあるのは普通のことじゃないかなと思います」

 --エンゼルスの印象変わったことは。最も影響受けたチームメートは

 「チームに入った第一印象はみんなすごくいい人というか気さくな人が多い。向こうから話しかけてくれたりとか気を使ってくれた。一年間第一印象と変わらず、いいチームに入って野球できてよかったなと。影響を受けた選手は、いっぱいスター選手いてみんなから影響受けたが、マイク・トラウト選手は球界代表するトップの選手ですし、技術も人間性も含めて素晴らしい。見習うところしかないなという選手かなと思います」

 --二刀流。どちらかに絞る選択は来るかもしれない? 今の時点でどう考える

 「今の時点で全く考えていないということはその通りなんですが、最終的にシーズンの終盤で代打で専念する方もいれば、守備をメーンにして出場する方もいると思うが、何がいいとか悪いうわけでない。プロの生活するうえでそういう道に自然に入っていくという方もいると思う。最初からそこに行く人の方が珍しいかなというのがある。

 そういうとらえ方をするんであれば今の段階でそれを考えるのはあまりないのかなと思っている。自然の流れのなかでどちらかになる可能性はあると思いますが、今の段階では全くないかなと思います」

 

--この1年間終えて今季出た課題を具体的に教えてください。克服するために取り組みたいことは

 「来季は打者として主に出場すると思うので今季とはまず少し違うかなとは思う。チームが大事な時期に離脱してしまったところが一番だと思っているので。来季どのタイミングで実戦に入って試合に出られるか分からないが入った後は最後までチームの戦力になれるように、レベルアップも含めてチームと戦っていきたいなと思っています」

 --サイレントトリートメント

 「僕は全く分からなかったので、何が起きているか分からなかったのが第一印象で、やられた後はすごい自分のためにその時間を使ってくれてうれしかったというのが一つかな。これからもっともっとたくさん本塁打打ててそういうことがたくさんできればチームも上がっていくと思うので、来年以降もたくさん打てるように頑張りたいなと思います」

 --今季は何点?

 「あまり自分に点数はつけないのですが。まあ離脱してしまったという点を考えれば、あまりいい点数にはならないのかなと思います」

 --ファイターズの仲間からは連絡あった? 後輩から自分も行きたいという助言求められる

 「チームメートからは先輩後輩含めて頻繁に連絡来ていたので、とる機会はあったかなと思います。自分から何かあるということはなかったが、連絡はとれたかなと思います」

 --打者としての復帰先になると思うが、現時点で来季いつごろからバット振れるのか

 「1週間、2週間の単位でトレーナーの方も医師の方も含めたミーティングをして次のステップに進んでいこうというということになる。個人差もありますし、術後のリハビリの仕方によっても変わってくる。今の段階でいつごろというのは特定できないと思います」

 --きょうのネクタイは何か理由あって?

 「全くないです」

 --アメリカで自伝が発売されたが

 「分からないです」

 --どう思う

 「うれしいんじゃないかなと思います」

 --アメリカでプレーするなかでグラウンド外で過ごすことは少なかったと聞いたが、文化、米国で気に入った曲、1年間よく触れた音楽は

 「特にこれというのはないです。まあ結構ロッカールームで流れているのが同じ曲が多い。何という曲か分からないですが、比較的同じ音楽ばかり聴いていたかなと思います」

 --活躍の原動力は

 「野球始めたころからすごく野球好きでしたし、それは今になってもあまり変わることなくここまで来ている。小さい頃は週に二回くらいでしたが、次の週末になるのが楽しみでしょうがなかった。そういう気持ちは今でもあります。毎日球場に行くのも楽しかったし、グラウンドでプレーできるのも楽しかった。その延長線上かなと思います」

 --ベーブルースの話出る。ご自身はベーブルースはどのくらい意識していたか。

 「よく比較していただいてはいるんですが、個人的には神話のなかの人物だろうなと思うくらい、現実から離れている。なかなか自分で意識することはないなと思う。数字とかは記録で残っていると思うが、そこに対して意識することはない。1年1年の積み重ねのなかでそういう数字に近づくことあれば、そういこともあると思いますが、今の段階ではあまり考えられない」

 

米大リーグで今季のア・リーグの最優秀新人(新人王)に輝いたエンゼルス大谷翔平(24)が22日、東京・千代田区の日本記者クラブで会見した。以下は会見詳報。

 --初登板前どういう不安を抱えていたのか。今後投手として復帰するなかでどういう課題もって取り組んでいきたいか

 「毎年あまりオープン戦の結果がすごくいいということないが、それでシーズン入っていって、最初の登板、初打席で結果が出るかなというのは毎年不安に思って入るというのはほぼ、どの選手も一緒じゃないかなと思う。

 今年くらい結果が出ずにシーズン入っていくということなかったので、そういう点では打撃もそうですが、投手の方が特に不安が多かったなと思います。

 復帰した後は、より負荷少なく効率よく投げるというのが一番かなと思いますが、平行して全体的にレベル上げていかないとなかなか結果が伴ってこないと思う。今のうちからできることはたくさんあると思いますし、マウンドに立たなくてもできることはなる。そういったところを復帰したときに実践できればなと思っています」

 --久々の日本でやりたいこと

 「おいしいおすしを食べたいなと思っています。やりたいことに関しては特にないが、今はリハビリのこと優先しなければいけない時期。アメリカにいても日本にいてもそこに集中していくのが大事かなと思っています」

 --自炊は? 

 「自炊に関しては本当に軽くオムレツ作ったりその程度。昼と夜に関しては食事も出るので、食事に関しても渡米前は不安持っていたが、思ったより普通に過ごせたかなと思う。来年に向けてそこは不安なく入れるかなと思う」

 --勝負メシは

 「特にないです」

 --ベーブルースに関して、具体的にどんな選手か知ったり聞いたりしたことあったか。

 「比較されるようになってから数字がよく出るので、もちろん素晴らしい選手と理解していましたが、どこがどうすごかったのかはあまり理解できていないと思う。数字よく目にするという意味ではそこが違うかな。投手としてより打者の印象の方が強い。なかなか本塁打でない時代のなかであれだけ数多くの本塁打出るというのはとてつもなくすごいことだと思う。

 時代代表するような選手という意味では目指すところじゃないかなと思う。いち選手としてより高いレベルでプレーしたいなとは思っています」

 --水原通訳いるが感謝のメッセージは

 「ありがとうございました」

 --水原通訳は?

 水原氏「ありがとうございます」

 --英語の方は上達している?

 水原通訳「聞き取る方はすごいなと思っていますし、これからしゃべる方もどんどん上達して通訳も必要なくなるんじゃないかと思います」

 --5月と7月になかなか打球上がらない時期あったが8月以降13本塁打。その部分にはチームのデータ分析の助言受けてフォーム修正していたのか、自分のなかでやっていたのか

 「どちらもありますし、自分で感じていた部分、客観的にコーチから見てアドバイスいただいたりもあったたが、カードも変われば相手の攻め方も変わる。数十打席の単位で傾向を出してまた次の配球パターンになったりとかはかなりあるので、特に一年目プレーしたからそういのも多かったのかなともある。

 相手のデータを上回っていく読みをするとか、単純にメカニクス安定させることだったり一つではないが、シーズンのなかで少しずつ修正できたかなと思っています」

 --数字的に満足している? 来年の数字の目標は

 「満足はもちろんしていないですし、全体的な打席数、登板数とか量がかわってくれば数字も変わってくる。来年は打者でいくことにはなると思うが、復帰時期が明確に予想できないので全体的な量が分からないので数字は出せない。数字ではないですが、ポストシーズンに行きたいなというのは今年一年で強くなっている。まずはそこを目指して頑張りたいなと思います」

 --(岩本氏)右足首は

 「右足首は万全です」(おわり)

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 エンゼルス大谷翔平投手(24)は22日、都内の日本記者クラブで会見。約1時間の会見には報道陣312人、スチールカメラ30台、テレビカメラ30台が集結し、大盛り上がりだった。

 日本記者クラブではこれまでに世間で注目される人物の会見を数多く行ってきた。今年最も集まったのはシリアで2015年6月に拘束され、3年4か月ぶりに解放されたフリージャーナリスト・安田純平氏の11月2日に行われた会見で386人。5月22日の”日大アメフト部タックル問題”には358人が集まった。

 今回の大谷の会見はその数字には及ばなかったものの、昨年11月11日の255人を大きく上回り、フィギュアスケート男子シングルで五輪2大会連続優勝した羽生結弦が会見した2月27日の240人を超えた。

 スポーツ界の人物が2年連続で同クラブで会見するのは初めてだという。大きな混乱もなく、同クラブでフロアマネジャーを務める川畑裕之さんは「300人は超えると思っていた。予想していたくらいです。カメラの取材が直前になって増えていた」と話した。
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