また、あの子の命日がやってきた。



この日がくると、なぜか私は
投身自殺だったというのに
棺桶の中で青白く綺麗な顔をした彼を思い出す。



何回覗いても、触っても、
棺桶に石で叩いて釘を刺しても、
どうしても現実を受け入れられなくて、
現実についていけなくて、
ただ泣くしかできなかった、あの葬式の日のことを。







あれから9年。







今日は外食だったから、
彼の分も含め、生ビールを最初に2杯注文。



連れに「なんでいきなり2杯?」と聞かれたから
「9年前に死んだ友達の分。」と答えたら
「じゃあ、彼の分も飲まないとね。」と。



嫌だなぁ、惚れてしまいそうだ。







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