先日、家族が実家に勢揃いした。



思春期の気難しい年頃に突入した私の姪の京子(仮名)は、
日に日に愛想が悪くなってきた。


そして、これは私の勘だが、
たぶん彼と初体験を済ませたのだと思う。


さすが私の姪だ。一線越えるの早いよ。_| ̄|○




そんな京子が、黙々と読んでいるマンガがあった。
ちなみに『NANA』ではない。


「見せて。」と言ったら最初嫌がったのだが、しぶしぶと私に差し出した。


なんと、中身はエロ本だった。_| ̄|○


あっ、無修正画像が載っているとかそういうのではなくて、
いちばんしっくり来る表現なら『レディコミ(レディースコミック)』である。



タイトルを忘れてしまったので、大まかなあらすじを書くと、


早くにお父さんを亡くし、病気がちなお母さんと幼い弟と3人で細々と暮らす主人公の女子高生。
そこに、香港マフィアの超かっこいい同年代の男の子が、
敵の追っ手から逃れるために、たまたま通りがかった主人公とキスをする。
その女の子が気に入ったマフィアの男の子は、
主人公を拉致して半ば強引にセックスし、自分好みの女に変えていく。


・・・とまぁ、こんな感じの、ぜってーありえねーストーリー展開。


読んでるこっちが恥ずかしくなるくらいの、セックスシーン目白押しだった。



別に、エロ本読もうが無修正画像を見ようが、かまわない。
思春期の好奇心とはそういうものだ。
特に、性に関する事柄は、あらゆる物を超えていると思う。



それに、現実は知っておくべきだ。

自分もそういう性の対象、性の道具になりうる存在だという意識も。


以前、京子には


「今の世の中物騒だから、

 もしかしたら、あんたの先輩たちにまわされるかもしれないし、

 部活の帰り道に痴漢にあったり、レイプされたりするかもしれないし、

 もしかしたら誘拐されてしまうことだって、最悪の場合殺されてしまうことだって考えられる。

 でも、そういう時でも、自分をしっかり持って、

 何が何でも、絶対に家に、家族の元に帰ってくるという強い意志で立ち向かうのよ。」


と言い聞かせた。


京子は「うん、わかった。気をつけるよ。」と言っていたけど、

私が言った言葉の100%を理解してくれているかどうかはわからない。


でも、意識しているかどうかで、随分と違うものだと思う。


京子には、そんな危険度を感知できるアンテナを、

今の年齢から持ってほしいと願っている。


それが早すぎるとは、決して思わない。