約1年くらい積ん読状態だった又吉直樹さんの『夜を乗り越える』を読み始めました。

本屋で平積みにされているのがふと目にとまり買ったのですが、なぜか食指が伸びず置きっ放しにしていました。

たまたまユーチューブで又吉さんが近畿大学の卒業式でスピーチしている動画を見まして、とても良いことを話されていたのでやっと読む気になれたんですよね。

その卒業スピーチで自分の心に刺さったことが2つありまして、それは、

「社会に出たら必ず理不尽なことに遭遇するので、その心構えを持っておくこと。あらかじめ高い期待を持っていない方がそういう時に対処しやすい」ということと、

「悪いことが起きたら、『これは良いことが起きる前フリだ』と思うこと」という言葉でした。

いやぁ、たしかにそうだなぁと。

自分にも周りの人にもあんまりにも高い期待を抱いていると、その期待とかけ離れた事態になった時に挫折しやすいですよね。

でもそれって実は自分が蒔いたタネで、その衝撃をあらかじめ期待値を下げておくことでずいぶん軽減させることができるなぁと。

あと、やっぱり喉が渇いている時の水や、お腹が空いている時のご飯がとても美味しいのと同じで、なにか嫌なことがあった時も、そのおかげで次にちょっとでも良いことがあったら、それをものすごく喜べるんじゃないかなぁと。

『夜を乗り越える』にもたくさん含蓄のあるお話が載っています。もう少し読んだらそっちの感想も書きたいと思います!