10週目。
貴重な平日休みに
病院へ行く面倒臭さを感じながら、
産婦人科へ。
えー、今日はこのあと
そのまま母子手帳もらいに行ってー、
化粧品も買いに行ってー、
1日の計画をたてながら待ち、
名前が呼ばれる。
前回と同じく、
目を合わせることなく
「服を脱げ」と言われ、
無言で 「ブスッ」と 超音波を挿入。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少しの沈黙の後、
シャーッ!と、目隠しのカーテンが開き
超音波画像を見せられる。
おお、
やっとよくある産婦人科的なことをしてくれるのね

と 思ったら、
「これが赤ちゃんなんだけどねー、
この中にピコピコした心臓の動きが
あるはずなんだけど、
見えないんだよねー。
近いうち、ご主人連れてきてよ。
その時また確認してみよう。」
「あ、はい」
ダンナ様連れてくるの?
面倒臭ぇぇぇ・・・・
てか、次見えてればいいわけでしょ。
いいじゃん、ワタシだけで。
「次来て、見えました。ってことは
よくあるんですか?」
と、聞いてみる。
「ほぼ ないね。
念のための確認はするけど、
恐らく流産しているから、
次 確認して、また別の日に処置しなきゃね。」
え?流産?
えっ、えええええええええっっっっ




ダイレクトに「流産」と聞いて、はじめて
状況を理解。
いると思っていた この腹の中には、
もう命は宿っていないのだと、衝撃を受ける。
思えば3,4日前から
つわりが急に楽になって
おぉ、ワタシってつわり軽い方なのね
と、もりもりご飯を食べていた。
恐らく、そのころ死んでしまっていたのだろう、と。
診察室を出るまでこらえていた涙が
待合室に着く前に ドバッとあふれる。
自分の身体なのに、
お腹で死んでしまっていても 何もわからなかった。
近くにいるお腹の大きな妊婦さんを見て
わたしはもう妊婦ではないのだと
余計に辛くなった。
狭い待合室で 泣いていればすぐに気付かれる。
それでも、ショックで涙は止まらず、
隅で 鼻をかむふりをしてごまかした。
経済的に、産休が取れなければ
子供を産むのはキツい。
今回が唯一のチャンスだったのに。
周りは、みんな順調に生まれたのに。
子宮内膜症で妊娠が難しいと言われていた友人だって
ちゃんとお母さんになれたのに。
ずっとずっと健康だったワタシが、
こんな結果になるとは、
1mmも予想していなかった。
自分の行動や努力次第で
やりたいことは叶えられると考えてきたワタシは
あまり大きな挫折の経験もないまま過ごしてきた。
なんで こうなったのか。
病院を出て、徒歩1分の家に着く前に
仕事中のダンナ様に電話し、報告。
1人では 抱えられなかったのだ。
妊娠しないダンナ様にも
子供ができたことを感じてもらって
ちゃんと子供をかわいがってもらえるように と、
事あるごとに、「パパなんですよ」と
まだ膨らんでもいないお腹を出して
アピールをしていた。
申し訳ない。
期待させて、こんな結果だった。
3か月くらいしか育てられなかったくせに、
保育園の心配をしてみたり、先のことばっかり考えて。
お腹の赤ちゃんの心配なんて
染色体異常とか、ないといいなー
くらいしか していなくて。
こんなんで、母親気取りで 上から目線で
「パパなんですよ」アピールなんかして
本当に申し訳なかった。
「ごめんね」
涙でのどが詰まって しぼりだすように謝った。
つづく・・・