原田病は三大ぶどう膜炎の中の一つです。
残りの2つはベーチェット病とサルコイドーシスだそうです。
以前の記事でぶどう膜炎についての記事を書きましたが、今回は原田病について私が現在通院している病院で頂いた資料から抜粋して説明します。
原田病とは
①原田病は眼の中に炎症が起こり、網膜が障害される疾患です。日本人をはじめとするアジア人に多い病気ですが、伝染するような疾患ではありません。
②原因はわかっていませんが、メラニン色素を作る細胞を標的とした自己免疫疾患と考えられています。そのため、眼以外にも頭痛や耳鳴りといった症状を自覚することが多いです。
③治療は病初期に全身のステロイド治療をしっかりと行うことが重要です。
ステロイド治療は半年くらい継続する必要があります。
④緑内障や白内障、新生血管黄斑症を合併することがあります。
⑤全身合併症としては、白髪や皮膚の白斑が生じることがあります。
検査・合併症・治療
①診断のために蛍光造影検査を行います。典型的な病像を呈していない場合、髄液検査が診断の補助になることがあります。
②治療は全身ステロイド治療が基本ですが、ご高齢の方や糖尿病などの全身疾患を合併してステロイド全身投与が望ましくない方には代替え治療としてステロイドの眼球周囲注射という治療方法もあります。ただし、この治療では白髪や皮膚の白斑といった全身の合併症を予防することはできないかもしれません。
③眼圧が不安定になる方では緑内障の検査や治療が必要になります。白内障を合併すると手術が必要になることがあります。また、新生血管黄斑症が出現した場合には、それに対する薬を眼の中に注射する必要があります。
治療中の注意点
①ステロイドの全身治療ではかなりの量のステロイドを使用します。ステロイドは全身の免疫状態を低下させますので、感染症のリスクが高まります。また血糖が上昇したり、血圧が上がったりというような副作用もでることがあります。そのため、治療開始後最初の1〜2週間は入院された方がいいと思います。
②退院した後も、ステロイド20mg以上内服している時には、なるべく不特定多数の人間が狭い空間に集まるような場所(例:パチンコ店、カラオケボックスなど)は避けた方がいいと思います。また外出時にはマスクをするようにしてください。
③原田病ではステロイド治療が長期になります。ステロイドの副作用として肥満や骨粗しょう症が心配ですので、炎症の急性期が過ぎたら適度な運動を心がけてください。