少し物理的な話をしましょうかね…。
とは言っても私の物理なんて高校レベルですけど。
この動画に関連したコメントで「時速500キロで激突して生き残ってる人間なんていない」「何百Gだと思ってるんだ?w」
…からの「作られた生存者」など、またこれ滅茶苦茶な事を言ってる人がいるので反論を。
■運動エネルギー・衝突回数・制動距離あたりで人体が受け止めるエネルギーについて
分かりやすく書けば、空母着艦の制動距離は約100メートル。
速度は時速250キロメートル程度です。
人にかかる運動エネルギーは速度の2乗×1/2×体重。
体重を60キロと仮定すれば、時速500キロの場合に発生してる運動エネルギーは7,500,000ジュール、時速250キロの場合では1,875,000ジュール。
つまり4倍の運動エネルギー
空母の場合は制動距離100メートルで1875000ジュールを受け止めるのに対して、この事故の場合はその4倍の距離で受け止めている。
つまり運動エネルギーがゼロになるまでにかかる人体への負荷としての条件は単純計算すれば、空母への着艦と同程度になりますね。
それでも死者が多かった理由こそ、単純計算以外の別の部分に求めるべきでしょうけど、運動エネルギーと制動距離から書けば、機体後部座席の人が墜落直後多く生き残っていたとの生存者の証言は決して眉唾ではないと言う物理学上の常識論ではありますね。
そして「多分」ですが、空母着艦の様に滑らかな着陸ではなく、機体後部も制動距離は長かったとはいえ、初期段階で人体が受け止めた制止エネルギーが比較的に大きかったことから、耐えられない人が多かったと考えるのが常識的でしょうね。
墜落初期段階の状態はフライトレコーダーに記録されていないので、これこそ「推測するしかない」のですが、仮に墜落初期段階で100メートルあたり400万ジュールもの制止エネルギーを一度に受け止めたならば、或いは300万ではどうか、等ですかねぇ…。
ここら辺を精緻に見積もるには、御巣鷹山の形状とB747の墜落位置、木々・斜面・摩擦係数の状況をもっと具体的に調査できればある程度の数値は出てくるでしょうが、精緻に、は無理でしょうね
ちなみに(何百G)との表現についてですが、Gとは重力加速度を示すものであって、Gから航空機の墜落に関する人体への負荷としてのエネルギーを算出する事は不可能ではないですが、航空機の墜落事故とは完全なる自然落下つまり自然重力加速度、航空機自身の機動力、そして浮力の勘案結果ですから、常識的に言って計算上手段としては遠回り過ぎる上に、精緻さはより稚拙となるでしょう。
衝突回数、速度、体重、制動距離から求めるのが自然です。
そもそも墜落の瞬間まで、9Gを越えるような事は一度もなかったのは、パイロットが最後まで意識を失わなかったことで証明されてますから、Gを語る意味はほぼ皆無でしょう。